From dusk till noon 〜「夢の果てに 7 夜話」〜
panchan 様
6年振りの再会だった。
嵐の様に再会してすぐ、もうこの男は私を抱こうとしている。
相変わらず真っ直ぐで強引で無神経でイカレてる。
でもそんな男に惹かれてるなんて、私も大概イカレてるわ。
強引に肩に担がれた状態から乱暴に引きずり下ろされ、
今はその腕の中。
ナミは半ば呆れながら、自分を胸に抱えるゾロの顔を見上げていた。
「これで文句ねェだろ。」
「・・・まあ・・・これなら、文句ないわ。」
文句なんてあるはずがない。
この逞しい腕でお姫様抱っこなんて、正直夢のようだ。
期待してたみたいで悔しいから、絶対に言ってやらないけど。
ゾロは軽々と抱きかかえるナミの顔を目だけで見下ろし、
ニヤっと不敵な笑みを浮かべ片手でドアを開けた。
体をひねり肩でドアを押し開けると、薄暗い船室の中に足を踏み入れる。
大股で部屋の奥に進む後ろでバンッとドアの閉まる音が響いた。
ドアから真正面の壁付けされた簡易ベッドへ一直線に進み、
勢いよくその上へ体をボンッと放るように下ろされ、
ゾロが腰から外した刀をガチャッとベッド下に置いた。
そしてそのままゾロの重い体がなだれ込む様に覆い被さってきた。
「んっ」
噛み付くようにナミの唇を塞ぎ、合わせ目から強引に舌を割り込ませる。
ナミの口の中を激しくかき回す舌が、ゾロの興奮と焦りをはっきりと物語っていた。
「ん・・・ん・・・」
ナミもすすんでそれを受け入れようと顎を緩めると、
さらに深くゾロの舌がナミの口内をえぐり、音をたててナミの舌と絡み合う。
喉の奥で唸り声を上げそうな勢いのゾロに恐怖を感じつつも、
これほど激しく求められることに、ナミの体が喜びで震える。
深いキスをしながら、ゾロの大きな手がナミの体中をまさぐり、
性急な手はいきなりナミの両胸を捉え、こねる様に強く揉みしだいた。
「っ・・!・・んっ・・」
手の力にナミは眉をしかめ体を強張らせたが、今はその痛みにすら気持ちが高まっていく。
太い首に腕を回し、力加減がきかなくなっているゾロの乱暴な愛撫を受け入れる覚悟を決めた。
夢中で口を貪りあいながら、
緩んだビキニの隙間から胸を揉む手の指が2本、3本と布の下に潜る。
人差し指で胸の先端を転がされ、二本の指で挟んで擦られた。
「はぁっ」
甘い声を上げ仰け反った首筋に、ゾロが歯を立てて軽く噛み付く。
「あぁっ」
チリっとした痛みが電流の様に体を流れ、
ナミはその快感に思わずゾロの髪を両手でクシャっと掴んだ。
ゾロの熱い舌がそのままナミの肌を滑り下りて、
ビキニが捲れてすでにあらわになった胸の先端に勢いよく吸い付き、
片手が腹を掴むように撫でて下へ移動する。
「はっ・・あぁん・・!」
胸に音を立てて吸い付く濃厚な愛撫に感じている隙に、
すでに蜘蛛男にボタンを外されてウエストが緩んだままになっていたズボンを
ゾロの手がショーツごといきなり引きずり下ろした。
細身のジーンズが膝で引っかかり、
ゾロはそれを煩わしそうに手で強引に押し下げ、
ナミの脚を掲げ力ずくで引き抜いたのでナミの腰がベッドから浮き上がり跳ねる。
ゾロは脱がせたジーンズをそのままの勢いで後ろに投げ捨てると、
手でナミの内ももを撫でて、覆うものの無くなった無防備な股の間へと、迷いなく指を這わせた。
すでに熱く湿っている割れ目が、ゾロの手で擦られクチュと音を立てる。
「はあっ!あん・・ゾロ・・!」
「ハァ・・もうグチョグチョになってんぞ・・・」
耳元で囁く熱ぽい吐息に背筋が痺れ、それが秘部に伝わりさらにナミの蜜が溢れ出る。
耳の中を舐めながら、ゾロがグッと指を立ててナミの中へと突き入れた。
「ああっ!」
ズルっと指の侵入する感覚と奥を突かれた刺激に、それだけでイキそうになる。
キュウと指を締め付けるナミにゾロは堪らないといった具合に吐息を漏らし、
指を2本に増やして激しく出し入れを繰り返した。
「あっ・・は・・ああっ・・・はあぁっ・・んっ」
声を上げるナミの白い首筋が目の前に晒され、ゾロはまた噛み付かんばかりにしゃぶりつく。
強く胸を揉みしだき、ゾロの指はイヤらしい水音をたてながらナミの中に抽送を続ける。
襲い来る強烈な快感に、ナミはゾロの首に強くしがみついて、
絶頂への階段をあっという間に駆け上がった。
「ああっ!ゾロ・・・はぁっ・・・ん・・・・!」
背中を反らせたナミが、ゾロの指をより一層強く締め付けてヒクヒクと痙攣した。
眉根を寄せてギュっと目を閉じているナミの顔をのぞきこみ、
その快感と苦悶が入り交ざったイク表情に、
すでに暴走していたゾロのオスの本能が、頭の中でブチンと音を立てて爆発した。
「・・ナミ!」
めちゃくちゃに唇をむさぼって、手に余るほどの大きな胸を何度も鷲掴みにする。
ナミを壊してしまいかねないほどの自分の衝動が恐ろしかったが、
もうそれを抑えることができなかった。
だめだ。我慢できねェ。
もう今すぐナミの中に突っ込みてェ。
ズボンの中でソレがあり得ない位硬く盛り上がっていて、早く解放しろと叫んでいる。
ナミの舌を絡めとり吸い付きながら、急いで自分の服を脱ぐ。
イラつきながら腰巻を素早くほどき、肩を揺すって上着から腕を抜くと勢いよく放った。
素肌を晒した上半身をスルっと撫でるナミの手の感触に痺れながら、
バッと腹巻も一気に脱ぎ捨てる。
再びナミの胸に口をつけ急いでズボンを緩めると、
痛いほど張り詰めて反り返ったソレが弾かれたように外に出てきた。
自分の手で支えるように軽く持つ。それだけでビンとさらに硬く反り、ジンジンする。
ボコボコと血管が浮き上がってすでにはちきれそうになっているソレを、
濡れそぼってヒクヒクしているナミの入口に擦りつけた。
クチュと音を立て、ナミが甘い吐息を吐くのを聞きながらナミの液を先に馴染ませる。
胸から頭をあげてナミの顔をのぞきこんだ。
ナミは上気して頬を紅くしながら、閉じていた目を開いてゾロを見た。
ナミの薄っすら開いた瞳を見下ろし、
ハァハァと興奮で乱れた息をしながら見つめ合う。
「ハァ・・ナミ・・」
「ん・・・ゾロ・・」
目を見つめながら、ナミの中にググと先を潜らせた。
はぁっ、とナミが息を飲み、同時に入口がキュっと締まる。
ヌメリと吸い付かれる久々の感覚に、腰にビリビリと電流が走ってゾロは生唾を飲んだ。
すでに涙目になっているナミから目はそらさず、そのまま深く自身を埋め込んでいく。
「ん・・・あ・・・はぁ・・!」
「クッ・・!・・ハァッ・・」
震える吐息を漏らすナミの苦しそうな表情を見ながら、奥まで自身を押し込んだ。
首に掴まるナミの指にグッと力が入り、下でも絞るように強くゾロを締め付ける。
堪らねェ。
やっぱりこいつ、堪らねェ。
全身に快感が走り、意識が遠退くように頭が痺れて、堪らず目を閉じた。
おれはずっと、全身でこの女を求めていた。
「ああ・・・ゾロ」
動き出そうとしたゾロの首をナミの手がクッと引いたので、
動きを止めもう一度まっすぐナミを見下ろした。
てのひらと細い指でゾロの頬をすうっと優しく撫でながら、
こぼれる寸前の潤みきった瞳でゾロを見つめ、ナミの切ない声が漏れた。
「愛してるわ・・・」
その切ない響きがゾロの心臓を鷲掴みにする。
「ナミ・・」
胸を襲う強烈な感覚と下を締め付ける快感に、眉を寄せて奥歯をかみ締めた。
胸の中にずっとあった想いが、急激に膨らんで抑えきれなくなる。
その想いを、ゾロはついに言葉にして吐き出した。
「おれには・・・・お前しかいねェ。」
「ゾロ・・・・・!はあぁっ!」
ギュッとゾロがナミの背中を勢いよく抱き、いきなり強く腰を打ちつけた。
「あっ!やぁっ・・ゾロ、そんな・・いきなり・・痛いッ・・!ああっ・・!!」
「クッ・・悪ィな、ナミ・・!グッ・・ハァッ・・これでも、我慢してんだ・・ッ!」
十分濡れていたとはいえ、久しぶりの男の侵入にナミの体はまだ開ききっていなくて、
しかもゾロのその質量で無理やり深く出し入れされて、痛みに悲鳴を上げた。
”おれにはお前しかいねェ ”
頭に残るさっきのゾロの言葉が、まるで麻酔のようにその痛みを和らげる。
ゾロが中を侵す痛みはすぐに快感に取って変わり、ナミはさらにソコを滴らせて声を上げた。
パンパンと叩きつける音と、グチュッグチュッという生々しい音。
ベッドが軋む音に二人の獣のように喘ぐ声まで混ざって、蒸せた空気の部屋に響く。
ゾロが体重をかけナミの奥深くまで侵入する度に、ベッドがギシギシと揺れる。
ズンッズンッと体の奥を突かれ、その衝撃が体全体を貫いて頭にまで響く。
「ああっ・・あんっ・・はあっ!」
その激しい振動と堪らない快感にナミの理性も砕け散って、
あられもない声を上げて喘ぎ、ゾロにしがみついていた。
ああ、この壁の向こうにウソップがいるのに!
こんな声を聞かれるなんて!
わかっているのに、もう抑えられない!
「グァッ・・ハアッ・・ナミ・・ッ!」
ゾロが苦しそうに歪めた顔で、荒い息をしながら名前を呼ぶ。
その表情と声にもうウソップのことなんてどうでもよくなった。
背中を折れるほど強く掻き抱きながら、ゾロの分身がナミの中を何度も擦り上げる。
ゾロがナミの胸の先端を口に含み、吸い付き歯を立てて軽く噛んだ。
ナミの腰がビクと跳ねて、中でさらにキュウときつくゾロを締め上げる。
「ウァッ・・!」
中でゾロがビクっと震えてナミの最奥を擦れる。
「はああっ!ゾロ、だめ、もう・・・・!」
「クゥッ・・!」
ナミの中が強烈に収縮してゾロを追い込む。
「ウアッ・・おれもだめだ・・・お前ん中、堪らねェ・・!」
「あぁっ、はぁっ、ゾロ・・・!」
「ナミ・・いくぞ・・!」
ゾロが腰の動きをさらに早めた。
深くナミの奥を何度か突いた途端。
「あああぁ・・っ・・ん・・・・!」
すぐにナミは絶頂を迎え、そのまま意識が飛んだ。
恍惚とした表情で意識を失うナミが狂おしいほどに愛しくて、
ゾロは半開きになったナミの唇に吸い寄せられるように口付けた。
口付けたまま激しくナミを突き上げ続けた。
もうとっくに限界だったが必死でイクのを耐えていた。
まだこのままナミの中にいたくて。熱が引いてしまうのが惜しくて。
この柔らかくたっぷりした胸も、くびれた腹も、細い腕も、しなやかな脚も。
そしてゾロをきつく咥え込んで離さないソコも。
もう二度と手放すものか。
それが例え、ルフィ相手でも。
「グッ・・ハッ・・!」
ビクビクと痙攣して何度も絞り上げるように収縮するナミに、
ついに抵抗できないほどの大きな快感がゾロを襲う。
「ウゥ・・!」
全てをナミにぶつけたい欲望と最後の最後まで闘い、
なんとか誘惑をギリギリで押さえ込んで、
ゾロは自身をナミから抜き去りその滑らかな腹の上に白い欲を放った。
「ハァッ、ウァ・・・!」
お前はまだ夢の途中だからな。また孕ませるわけにはいかねェだろ。
後から後からドクドクとほとばしる精液は勢いよく解放されて、
ナミの胸やシーツにも飛び散った。
ゾロの体が離れ、生温かいものが体にかかる感触に、
ナミはジワジワ意識を取り戻し目を開けた。
「・・・気が付いたか?」
まだ肩で荒く息をしているゾロが、ナミを見下ろしていた。
「悪ィ、ちょっと暴走しすぎた・・」
一応申し訳無さそうな顔で苦笑している。
「もう・・無茶苦茶なんだから!私の体、壊れたらどうすんのよ・・!」
「それは困る。・・・・わかった。今からはちゃんとゆっくりやるから。」
「今からって、あんたね・・・」
「まだまだ、何年か分しっかり取り返すからな。」
まだまだやる気のゾロに、すでに疲れの色を滲ませてナミが溜息をつく。
「何年かって・・・・6年よ。そう焦ってもそんな簡単には取り戻せないわ。
6年間も、あんたは私を待たせてたんだから。」
「そうか、そりゃ悪かった・・・じゃあこれからはたっぷり満足させてやるよ。」
「・・よく言うわ。あんたは自分が満足するまででしょ。」
「まあ、それもあるが。でもそれよりお前のイク顔がもっと見てェ。」
再びゾロの口付けが降ってきた。今度は穏やかに舌がナミの唇をなぞる。
呆れながらも諦めたようにゾロの口付けを受け入れて、ナミは呟いた。
「ん・・・・乱暴すぎたけど・・やっぱり・・あんたに抱かれるのは最高だわ。」
ゾロがおもむろに舌と唇を離し、ニヤっとしながらまじまじとナミを見下ろした。
「・・・お前、やっぱりヤってる時は素直だな・・。」
顔を赤くしてナミが言い返す。
「なによバカ!・・・・あんたはどうなのよ?女にだけ言わせるつもり?」
「何がだ?」
ニヤニヤしながらゾロがとぼける。
「とぼけないで!あんなに切羽詰ってたくせに。」
ナミも負けじと誘惑するように目を細めて微笑み、スルッとゾロの顎を撫でた。
「・・・もう我慢できないくらい、私とヤりたくてしょうがなかったんでしょ?」
それに正直に反応した自分の下半身に、ゾロは片方の口の端を上げて苦笑した。
「ああ。当たり前だろ。ずっとお前とヤったのが忘れられなかったんだよ。」
言ってナミの胸の先をキュっと摘むと、ナミがさらに目を細め、少し腰をよじらせる。
「ったく・・・忘れろなんて無茶なこと言うぜ・・。」
ゾロがナミの耳に顔を寄せた。
「お前とヤんのは・・・やっぱり最高だ。」
耳元での甘い囁きに、体がビクッと震えナミは思わず吐息を漏らせた。
その息を吸い込むようにゾロに唇を塞がれる。
しばらく舌を絡めあった後、ゾロの頭がナミの体を下へと移動していった。
すっかり日が暮れて、丸窓から月明かりが部屋に射す。
月明かりだけの暗い部屋に、ナミの甘い声が途切れ途切れに響いた。
少しして、ベッドの軋む音が聞こえ始め、ナミの喘ぐ声はより高く艶っぽくなった。
月明かりに照らされながら、結局、その声は夜通し響き続けた。
**********
気だるい疲れの中で目が覚めた。
突き刺さるような明るさにチカチカして目を瞬き、顔をしかめる。
喉がカラッカラに乾いていて、思わず唾を飲み込んだ。
「ん・・おはよう。起きた?」
まだ頭がぼんやりしている状態で、耳元に優しく声が掛かった。
ドキっとして体を強張らせると、腕の上で柔らかいものが揺れる。
それが自分の腕に押し付けられているナミの胸だと気付くのに、数秒要した。
「・・・・」
薄目でそっと窺うと、隣で裸のナミがうつ伏せに横たわり、
腕枕にしていた腕に豊満な胸を乗っけた状態で、両手で頬杖をつきゾロを覗き込んでいる。
乱れた髪のまま柔らかい微笑みを浮かべ自分を見つめるナミの顔がやけに眩しくて、
照れ臭さに変な汗をかきながら眉間に皺を寄せた。
ヤってる時はいいんだが。
よく考えると、こいつが普段おれに微笑みかけることなんて無かったから、
こういう表情されると妙に落ち着かねェんだよな・・・。
そんなゾロの心中など知る由も無く、ナミは甘えるようにすり寄って、
柔らかくゾロの髪を指でもてあそんだ。
「ねえ、もうそろそろ起きて、何か食べない?喉も渇いたし。」
「・・・・」
・・・まずい・・・。ますます眉間の皺が深くなる。
この甘ったるい雰囲気がダッシュで逃げ出したいほど気色悪いくせに、
寝起きの生理現象もあってビンビンになっている下半身は頑なに逃げるな!と命令する。
そしてそれだけにとどまらず、ナミを捕まえろ!と要求してくる。
明け方まであんだけヤりまくったんだぞ。
さすがにこれ以上はナミもキレるだろ。
複雑な表情をして何か様子がおかしいゾロに、ナミも気付き始めた。
「ゾロ、どうかしたの?」
「いや・・・別に」
そう言って、ゾロは硬い動きでナミの胸の下から腕を抜き、
反対側へ寝返りを打ってナミに背を向けた。
これ以上ナミに手を出さないための苦肉の策だったのだが、
これはさすがにナミの機嫌を損ねた。
「ちょっと!・・・・なんなの、その態度?
昨夜あんなにヤったくせに!ねえ、こっち向きなさいよ!」
そう言ってゾロの肩を揺すり、ナミの胸が揺れて背中に当たる。
「う・・・うるせェ。もうちょっと寝かせろ。」
それでも執拗に振り向かせようとナミが力を入れてゾロの肩を引き、
ナミの柔らかい胸が背中に押し付けられて擦れる。
それわざとやってんのか?!実は誘ってんのか?!
あともう一回だけなら許されんじゃねェかとか思い始めた時、
ふと急にナミの手が肩から離れた。
「あんた・・・もしかして、照れてんの?」
その言葉に急激に変な汗が噴き出した。
後ろでフフとナミの鼻で笑う声がする。
「あんなに激しいえっちしといて、なんで今更照れてんのよ?
ほんと、おかしいわねえ。」
「うっ・・・うるせェ。別に照れてねェ。」
「ププッ・・・・・あんた、耳まで真っ赤よ。かわいい〜。」
そう言ってナミの指がツツーッとゾロの耳をなぞった。
・・・もう限界。
ゾロはゆっくり肩越しにナミの方を振り向くと。
ガバッ!!
「ひゃあっ!」
ナミの両手首を掴み、うつ伏せにさせてベッドに押さえ込んだ。
「ちょ、ちょっと!まって、急に何すんのよ!」
「お前な・・・人が必死で耐えてたのに。・・・覚悟しろよ。」
「やっ、ウソでしょ?!もう無理よ、ホントに!
ほんと、もう・・・・ヒリヒリしてて、痛いの・・・。」
助けを請うナミの背中に、優しく何度もキスを落としていく。
「見せてみろよ・・・」
背中への刺激とその言葉に、ナミがビクっと体を震わせた。
「ダメ・・・・あ・・ゾロ・・もう、ほんと・・勘弁して・・・」
口ではそう言いながら、ナミの体は正直に反応して、腰をモゾモゾさせた。
「無理かどうか、おれが見てやる・・」
「・・!」
唇でナミの背中を愛撫しながら徐々に下へ移動して、
柔らかい桃のようなナミの尻を掴みその感触を堪能してから、
両側に開いてその間に目を凝らせた。
「はぁっ・・やっ、そんな・・見ないで!」
抵抗するナミの尻をしっかり押さえて明るい中まじまじ見ると、
確かにソコは赤みを帯び熱をもって膨らんでいる気がした。
しかしすでに滴るようにたっぷり濡れてテラテラと光っている。
ゴクリと唾を飲み込み、喉の乾きを癒すようにゾロは舌をレロっと潜らせた。
「あ・・あぁん!・・やぁ・・!」
しばらく舌で傷を舐めるように優しく味わった後、
体を起こしてナミの腰を後ろから持ち、ゆっくり引き上げた。
「あっ」
膝立ちになり、後ろから自身を四つん這いになったナミにあてがう。
「無理よゾロ・・やめて・・・」
「・・じゃあ、止めるか。おれのももう擦りすぎて痛ェしな。」
そう言いながら先をナミの蕾に擦り付けると、ナミが背中を弓なりにして「あっ」と声を上げる。
そのしなやかな背中を手で優しく撫でながら、割れ目に沿って先を何度も滑らせた。
「はぁぁ・・」
耐えるような堪らないような、葛藤するナミの落とす溜息がゾロを煽るが、
何としてもナミのほうから懇願するまで、ゾロは焦らすことにした。
脇腹から手を回し、すくうように胸を撫でる。
またナミの体がビクっと反応して、
自ら少し腰を後ろに突き出したがそれには気付かないフリをする。
胸を弄びながら、反対の手を股の間に伸ばし、小さな蕾を指で優しく刺激した。
「ああっ!」
今度はナミの背中が山なりになったので、少しだけ先を中に入れてみる。
「はあっ、あぁん・・!」
もっと奥へ誘うようにナミの腰が後ろへ出されるが、ゾロは逃げるように引き抜いた。
互いの性器がイヤらしい音を立てて離れ、残念そうなナミの溜息が漏れる。
だんだん自分も耐えられなくなってきたゾロは、ナミの背中に覆い被さり腕をつくと、
ナミの耳もとで囁いた。
「ここまで来たら、もう止められねェだろ。どうして欲しいか、言えよ。」
ゾロの囁きに目を閉じて震えながら、ナミはまだ抵抗をやめない。
「・・・いや・・」
「強情な奴だな・・・」
言ってナミの耳にベロっと舌を入れた。
ナミが頭を後ろへ反らせて甘い声を漏らす。
ナミの割れ目にそって、ゾロは自身を擦りつけながら腰を前後に動かした。
それだけでも十分に気持ちいいが、ここまで来たらなんとか中に入りたい。
「ほら・・早く。入れて欲しいって言え。ナミ。」
「ああっ・・いや・・」
「ナミ・・!」
強く促すように言って、ゾロはナミの蕾を指で強く転がした。
「はぁん!」
擦りつけているその割れ目がヒクヒクと蠢いている。
それでもナミは自分の手に噛み付いて、必死で快感に耐えて言わない。
ここまで頑なだと、本気で嫌なのだろうと思えてきて、
さすがにゾロも無理やり犯してるみたいな罪悪感を感じ始めた。
最後にそっとうなじに口付けて離れようとした時、
ナミが横についていたゾロの手をそっと掴んで、
少しだけ後ろを振り向き、ついに震える小声で言った。
「・・ゾロ・・・・いいわ・・・きて」
その恥じらいながらももう耐えられないといったような表情に、
堪らない愛しさが込み上げて、クラクラ来た。
相当・・・・イカレてるな、おれ。
実はもう自分もギリギリだったゾロは、ナミの腰をしっかり持ち直すと、
後ろからようやくナミの中に押し入った。
ゾロの入ってくる衝撃に、ナミは声を上げながら背中を仰け反らせた。
*****
「もう!信じらんない!どんだけヤれば気が済むのよ、この体力バカ!!」
服を着ながらナミがわめく。
「なんかいろんなところに飛んでカピカピになってるし・・・
シャワー浴びたいし・・・・・ああ、もう、痛い・・・!」
ベッドに腰掛けて痛そうにジーンズをはく後姿を眺め、
行為が終わった途端文句ばっかり言っているナミに、ゾロは呆れて言った。
「・・・そういうお前もデカイ声出してイきまくってただろうが・・。」
まだ寝転がったまま頬杖をついているゾロの顔に、ナミの投げたズボンが勢いよく命中した。
「ぶっ!」
「でもイヤだって言ったでしょ!ヤりすぎよ!もう、バカッ!バカッ!
あんたのバカみたいな体力に付き合ってたら、こっちの体がもたないのよ!」
ナミが怒りながら、そのまま扉を開けて外へ出て行った。
・・・さっきまでの甘い雰囲気は何だったんだ。
呆然としながらも、やっぱりこっちの方が落ち着くとか思いながら、
ゾロも顔にかかったズボンを取って、脚を通した。
おわり
(2011.11.09)
<管理人のつぶやき>
表の投稿作品『夢の果てに』の第7話の夜の部分です^^。6年ぶりの再会で高ぶる二人。ゾロがナミを激しく求める様がたまりませんでした>< もう理性なんてとうに飛んで、声を抑えることもできない。こりゃーウソップはさぞ大変だったでしょうね(笑)。ゾロもナミもお互いに大切な告白もできました。ゾロのセリフなんてまさに殺し文句!でも翌朝の甘ったるい雰囲気には照れるのね(笑)。
panchanさん曰く、「裏らしい裏」を目指したとのこと(笑)。まさにその目標通りの作品でありました!!
panchanさんの2作目の床作品となりました。panchanさん、どうもありがとうございましたvvv