蒼い蒼い空は遠く遠く果てしない

いつまでも私達を見つめている


藍い藍い海は深く深く果てしない

何時の日か私達は戻って行くのだろう






            

アコ 様






その日も私達はいつものように
怒って
笑って
抱き合って
変わらない毎日を過ごした

幸せだった


けど、あたしは泣いた
涙はとどまることを知らず
あんたの胸に小さなシミをつくった

なんでだろう?
こんなに幸せなのに

こんなことを考えてるあたしを
何も考えてないあんたは
ぎゅっと抱きしめた

「苦しい・・・」

窒息死しそうよ・・・
バーカ

「何も考えるな・・」

わかってんのかわかってないのか
それでもあんたの鼓動を
感じると
何も考えれなくなる・・・・


いつか必ず来る別れを
あなたは気付いているのでしょうか?

気付かないフリをしても
私の脳の中では
絶え間ない不安でいっぱいなのです

たとえ死んでも
手に入れたいものがあるから

仕方のないことだとはわかっているけれど

こんなに人を愛することは
もう二度とないと思うから


取引をしましょう?

あたしの持っている全てを捨てても構いません

だからお願い
ほんの少し


時間を止めて



いつか空が見えなくなっても


いつか海に帰っても


あんたと過ごしたこの日々は



何時までも・・




FIN


(2003.10.15)

Copyright(C)アコ,All rights reserved.


<管理人のつぶやき>
闘いの道を歩むゾロを愛してしまったナミの切ない心情。
でも愛してしまったら仕方ない。
人を好きになるのは理屈じゃないし。
ゾロもそんなナミの心情を受け止めて、ぎゅっと抱きしめてく
れたのでしょう…。
アコさん、素敵なお話をどうもありがとうございました!

アコさんは現在サイトをお持ちです。こちら→
mate

 

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