その日は暑かった。
みんなダウンしていて、突然の敵襲には戸惑ってしまった。
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雷猫 様
ルフィ、ゾロ、サンジ君、ロビンはいつものように戦闘体制に。
私とウソップとチョッパーは怯えてるだけ。
いつもの敵なら強すぎる4人に押されてこっちには気付かないのだけれど、その日はなぜか違った。
暑かったから?
私達に気付いたのは、船長だった。
「おい!!あんなところに隠れているのは雑魚どもかぁ?ハッハッハッ・・!おいやっちまえ!!!!」
「おいやべぇぞ!!」
「やばいのか?」
「やばいわよ!!」
早く逃げなきゃ。そう思うと逆に足がもつれる。こけてしまう。
「きゃああぁぁぁぁ!!!!!!」
遠くで声が聞こえた。あの声は・・・・。
痛さは感じなかった。死んだからではない。生きている。
なぜ?
「ゾロ!!!!!!」
目の前には、血まみれのゾロが倒れていた。
「至近距離で斬られたから、傷がかなり深いんだ。でも命に別状はないから、大丈夫だよ。」
「そう、よかった。ありがとねチョッパー。」
「ナミ、あんまり負い目感じるなよ。看病ったって、タオル変えるくらいしかないんだから、寝てもいいんだぞ?」
「大丈夫よ。負い目じゃなくて、ただ側にいたいの。」
「そうか・・、おやすみ。」
「おやすみ。」
どんなに斬られても、絶対に死ななかった。
いつも。
安心させてくれたじゃない。
大丈夫だって、言ってよ。
笑いながら言ってよ。
優しく、抱いて言ってくれたじゃない。
涙が・・、溢れた。
「大丈夫だ。」
今・・、なんて言った?
「大丈夫だ。」
なんで・・、思った事が分かるの?
「なんで分かるのって顔だな。」
「・・・・・!」
「バーカ。」
そう言いながら優しく頭に触れてくれた。
「お前の思ってることなんか分かるんだよ。」
「・・・ごめん。」
「なんで謝るんだ。」
「ごめん。」
「やめろよ。」
「私の・・せいで・・・。」
そう思うと涙が止まらなくなる。
自分の罪の意識に押しつぶされそうになりながら。
「俺が助けたくて・・、助けたんだから・・・・・・。お前のせいじゃねぇよ。」
「ばか・・。」
「大丈夫だ。」
そう言って、優しくキスしてくれた。
大好きだよ。
そう呟いて。
END
(2004.01.31)Copyright(C)雷猫,All rights reserved.
<管理人のつぶやき>
きゅーんv ゾロが、ゾロがナミにやさしい〜!
身体を張ってナミを助けるゾロ。心配するナミを安心させようと、「大丈夫だ」と何度も言う。
本当にやさしいね。そして二人はとても想い合ってるんだね!
雷猫さんの、初投稿作品でした♪
雷猫さん、どうもありがとうございました〜。