今、麦わらの一味が停泊しているところは「エリーザシティ」。
ちょうどログがたまるのは一週間で、今日はここで夏祭りがあるらしい。
夏祭り
雷猫 様
言うまでもなくルフィ、ウソップ、チョッパーは大はしゃぎ。
ロビンもそんな3人を見て微笑み、ナミもワクワクした顔だ。
サンジはそんな2人を見て嬉しそうで、ゾロとはというと、いつもどおり夢の中。
ナミ「楽しそう!!でね、ちょっと提案なんだけど、ここは広すぎるから迷子にならないために3つのチームになるの。」
ルフィ「なんでもいいから早くいこうぜ〜!」
ルフィはナミにつかまれてないと今にも飛んでいきそうだ。
ナミ「聞け!!だから、ジャーン!!!」
ナミが出したのはくじのようなものだった。
サンジ「くじできめるんですか??いいアイディアですね〜vv」
ナミ「ありがとサンジ君vいい、せーので引くのよ!」
ロビン「剣士さん、起きて。」
ゾロ「あぁ・・?何するんだ??」
ロビン「くじ引きv」
ナミ「せ〜の!!」
○グループ
ルフィ・チョッパー・ロビン
◇グループ
ウソップ・サンジ
☆グループ
ゾロ・ナミ
ナミ「決まったわね?じゃあ、11時に船集合!!いいわねルフィ!!」
一番危ない船長にくぎを刺し、これから夏祭り。
サンジ「おい、ゾロ。」
ぼそっ、とゾロの耳元で囁く。
ゾロ「なんだよ。」
サンジ「てめぇみたいな奴には負けねぇ・・。」
ゾロ「あ?」
サンジ「ナミさんはわたさねぇぞ。」
そう言ってウソップと行ってしまった。
ゾロ「・・・・・。」
ナミ「ゾロ、どうしたの?行くわよ!!」
ゾロ「お、おぉ・・。」
祭りは出店がたくさんあり、人もたくさん。
迷子になったら終わり・・だろう。
ナミとゾロが2人並んで歩いていると、振りかえる人が目立ってきた。
ナミはとてもかわいらしいというか、美人というか。浴衣を着ていたので男の目はクギ付けである。
ゾロはかなりの男前で、しかも体格ががっちりしていたので女の子はナミをうらやましがっていた。
ナミ「あれ?ゾロ??」
気がつくと、隣を歩いていたゾロがいなかった。
人がかなり多かったせいで、はぐれてしまったのだ。
ナミ「ゾロ!!」
大声で叫ぶものの、笑い声がそれをかき消していった。
「おい。」
ナミ「ゾロ!?」
そう思って安心したが、それは違う物だった。
3人組の男が、ナミの手をつかんでにやけながら言った。
男1「お姉ちゃん一人?こんなにかわいいのに、ほったらかされたの?」
男2「俺達が遊んでやるよ。」
男3「淋しかったんじゃねぇの?大声で叫んでさ。ゾロ・・だっけ?変な名前だなぁ!ハッハッハッ!!!」
ナミ「っ!!離してよ!!!」
男2「気が強い子は嫌いじゃねぇなぁ・・。こっち来い。」
ナミ「ちょっと!!」
ナミが連れてこられたのは、祭りの騒がしい雰囲気などみじんもない、暗い倉庫のようなものだった。
男1「そいつの代わりに、俺達が遊んでやるって。」
ナミ「いやっ!!ゾロ!!!」
パシンッ!
男はナミの頬を平手打ちした。
男1「あんま可愛い顔殴りたくないんだけどさぁ・・、だまらねぇと、もっと痛い目あうよ。」
男3「ゾロ・・って言ったら、どうなるかわかんねぇぞ。」
ナミ「やめて!!離して・・。いやだ!!」
男はナミの上に乗ってきた。
男2「減るもんじゃねぇだろ。だまってやらせろ。」
ナミ「助けて!!!」
ドカッッ!!!!
男の一人が倒れた。どうやら殴られたようだ。
ナミ「・・・ゾロ・・・。」
ゾロ「ナミ!!」
男3「緑髪で・・刀3本!?」
男2「ゾロって・・、まさか・・・・・・・。」
男2、3「ロロノア・ゾロ!!!!!!!!!????」
ゾロ「ナミに何したんだ・・、あぁ?」
男3「ひぃ・・・・、な、何も・・・・・・・。」
ゾロ「じゃあなんでナミは泣いてんだ!」
男2「に・・・・逃げろ!!!」
2人は逃げていった。
ゾロは泣き崩れているナミの側に近寄った。
ナミ「イヤッ・・・。」
怯えている。よほど怖かったんだろう。
ゾロ「大丈夫だ・・・。俺だ。」
ゾロはナミを優しく抱き寄せた。
ゾロ「悪かった・・・。」
ナミ「ゾロ・・・・。」
帰り道、ゾロはナミの手を強く握ってきた。
ナミ「・・・・・?」
ゾロ「こ、こうしねぇと・・、またお前とはぐれちまうだろ!」
サンジ「あーーーーーーーーー!!」
ウソップ「な、なんだよサンジ!?」
サンジ「なんでナミさんvとマリモが手ぇつないでんだ!!!!???」
ウソップ「おぉ、ホントだ!残念だったなぁ・・、サンジv」
ウソップはとても嬉しそうである☆
ナミ「ゾロ・・・・、ありがとv」
ゾロ「お、おう・・。」
ナミ「大好きvv」
ゾロ「俺もだよ・・////」
END
(2004.02.05)Copyright(C)雷猫,All rights reserved.
<管理人のつぶやき>
エリーザシティの男達!あんたらガラ悪いぞ!うちのナミちゃんに何するんじゃ、ワレ。
そして、正義の味方はここ一番ってところで登場するのさ!(ふはははは!)
ラストのゾロのセリフ・・・「俺もだよ」に、身悶えしてしまいました(ああ、たまらん)
作者様ご自身が「書いてて照れました」とおっしゃってました(笑)。
雷猫さん、あま〜いお話をどうもありがとうございました♪