もうすこしだけ
            

しぇりー 様




 ・・・っつ 頭ががんがんする。

 

 「大丈夫か?」

 ゾロ? どうしたんだろう私。

 しばらくぼーっとしていると、ゾロが話し始めた。

 「痛むか? 俺たちあそこから落ちたみたいだ。大丈夫か?」

 あぁ、そうか、あの時は海軍に追われていて・・・





 「ちょっと、助けなさいよ!」

 「なにエラそうにしてんだよ;てめぇが連れてきたんだろうが」

 「だから、助けろって言ってんの!! きゃっ ちょっとやだ」

 「あ``ぁ〜もう 仕方ねえな・・・」

 

 ったくほんっとにうるせぇ女だな

 ちったぁ担いで走ってやってるこっちの身にもなれっての!

 でもまぁ、それも悪かねぇえがな



 その時だった、崖に沿って走っていたゾロの足元が崩れたのだ。



 「きゃぁ〜〜 なにやってんのよ!」

 「うわっ 」

 「あたし死んじゃう〜 どうせならもっとお金持ちになってから死にたかった」

 「だぁ〜 ごちゃごちゃと なんか考えろよっ」

 「もう落ちちゃってるもの、どうしようもないじゃない」

  

――きゃぁ〜〜〜〜〜――



 で、この状況か。何とか命は助かったみたいね

 「下に川が流れてて助かったな」

 「もう、あんたのせいだからね。借金倍増よ!」

 「てめぇは鬼かっ」

 「なによ、文句あるの? あぁ〜あ服がびしょぬれ・・・」

 「なんなら脱いでもいいんだぜ?」

  バコッ

 「ってえな 冗談だろ」

 「冗談に聞こえないもん」



 それにしてもまいったわね。もう暗くなってきているし

・・・サンジ君やロビンはともかく、船長は探してくれてるんだろうか?

 おなかすいた〜 寒い。



 「冷えるだろ、脱げよ」

 「うるさぁい」

 「心配してやってんだろが、だいぶ違うぞ」

 「ちょっと、脱ぎださないでよ!」

 「しらねえよ。さみぃんだ」

   ぐぅ〜〜〜〜

 「///っお、お腹空いてんのよ!悪い」

 「何も言ってねえだろ。待ってろ、今探してくっから」

 「うん。」



 ゾロはそう言って林の中へ入っていった。

 「まったくここはどこなのよ?まるでジャングルね」



  ――ガサッ ガサガサ――



 なに? 風もないし、ゾロも向こうに行ったはずなのに・・・

・ ・ ・ おばけ?

 「そ、そんなね、怖がっちゃって、私ったらバカみたい」



 やべぇ・・・完全に迷った。 俺はどこに向かってんだ?

  おっラッキーだな、ナミが向こうに見えた。

  気づかない間に一周してんのか? 我ながら恐ろしいな;

  とりあえづナミん所まで行くか!



 「おばけなんかいないわよナミ! 航海士が怖がってどうすんのよバカ」

  必死に自分を励ますナミだが、本当はとても怖い。

 ――ガサガサ ザク ザク――

 近づいてる?



 ――ザッザッザッザッザ―― ガシッ

 「きゃあ!」

 「おぉ、ナミどうした?」

 「おどかさないでよ・・・」

 「なんだよ、泣いてんのか?」



 ヤバイ、かわいいとか思った。

 瞳には涙がたまっている



 「そんな瞳して睨まれてもこわかねぇよ」

 「うるさいったら、どっかいきなさいよ!」

 「へぇ〜 いいのか? ここらは出るぞ?いいなら行くが」

 「・・・まって」

 「あぁ? 聞こえねえな?」

 「まってよ///」



 不覚にも抱きしめそうになっちまった

  だってよ、俺の服のすそ掴んでくるんだぜ?

 

  ナミは泣きそうになっていた

 「わりぃ、ちといじめすぎた 立てるか?」

 「・・・」

 「腰ぬけてんのか?」

 「ごめん」



 (こいつが素直にあやまるなんて・・・)

  なんて口に出したら後でどうなるか知れてるからな



 「気にすんな。つかまれ」

 「うん」



  ナミが立ち上がりかけたとき、バランスを崩して

 ゾロに抱きつく形になってしまった。



 ゾロもバランスを崩ししりもちをついた。

  ――ドンッ――



 「わぁ、ごめん///」

 「あぁ///」

 「力はいらなくて・・・もう少しこのままでいい?」

 「俺はかまわんが」



  どうしよう、ゾロに抱きついちゃった///

  どうすりゃいいんだ? 理性がもたんぞ



 「ナミ」

 「なにっ・・・」



  ――チュッ――



 「んっ はぁ、もう」

 「わりぃ、我慢できなかった」

 「・・・今日だけなんだからねっ!」

 「そりゃどうも。なら、もっと楽しませてもらわねえとな?」

 「ちょっ ゾロ?」





  そのあとナミちゃん獣に襲われたとか教われてないとか。

  そんな二人を見ていた人が一人



 無事船に戻れた2人。ロビンの一言で船内は大騒ぎになりましたとさ。




 END★


(2009.09.13)


<管理人のつぶやき>
海軍に追われ、崖から落ちてと踏んだり蹴ったりだったけど、結果オーライってことで。
おかげで二人は急接近できたわけですからね〜(笑)。
おばけを怖がるナミさんの可愛かったです^^。

しぇりーさんの初投稿作品でございました。可愛らしいお話をありがとうございましたvvv

 

戻る
BBSへ