2002.12.31→2003.01.01

            

ばなな平井。 様

 

「今年一年、お世話になりました。」
「何だよ、急に改まって。」
「だって、今年も後3分よ?一応言っておこうかってね。」
「そうか、、、、。じゃあ、まあ、、、、、今年も世話になったな。」
「ふふ。来年も宜しくお願い致します。」
「、、、、、。宜しくお願い致します。」
「ねえ、ゾロ?」
「何だ?」
「来年の抱負は?」
「「強くなる」こと。」
「それじゃあ、今年と一緒なんじゃない?」
「、、、、、。じゃあ、来年は「今年出来なかった事をする」ことにする。」
「あ、それ良いな。私もそうしようっと。」
「、、、、、。お前の「今年出来なかった事」って?」
「まあ色々。「来年」こそ、叶えてみようかなってね。」
「ふーん。」
「あ!後30秒!」
「今年が終わるな。」
「来年はどんな年になるかしらね。」
「ま、来年もこうやって酒飲めたらそれはそれでいい年だな。」
「あたしはイヤ。」
「何でだ?」
「だって「今年出来なかった事をする」もん。絶対に。」
「絶対、って、」
「ほら!後10秒!9秒、8、7、6、」

──「今年」が終わる。

『5、4、3、2、1、』

──そして始まる。

『あけましておめでとう!』

「宣戦布告!!」
「な、何だ手前、急に。」
「わかんなくていいのよ。」
「何だそれ?」
「だからわかんなくていいの。」
「変なヤツ。」
「変で結構。一年かけてじっくりわからせてあげるから。」
「、、、、そうか。」
「では改めまして、今年も宜しくお願い致します。」
「ああ。宜しくお願い致します。」


──また、「今年」が始まった。


「今年はどんな年になるかしらね。」


──とりあえず、「今年こそは」かな?





FIN

 

<管理人のつぶやき>
ああ〜、ナミねえさん決意しちゃいましたね。ホントにその男でいいのぅ?
きっとゾロ吉が一人オイシイ思いをするんだな。ごちそうさまとか言われた日にゃ私はどうすればいいの?(←新年早々邪な妄想してる人) 

ビバ!罪無き神学者様からお年賀用小説をいただきました。
ばなな平井。さん、素敵な作品をどうもありがとうございました!

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