気になる仕事があって、カクは早朝に家を出た。
まずはまっすぐブルーノの店に向う。もし開いていれば、朝食を取ろうと思ったのだ。
幸い朝早くにもかかわらず、店にブルーノはいた。
開店前で誰一人いない店内のカウンター席に座り、ブルーノが簡単な食事を作ってくれるのを、新聞を広げて待つ。
その時だ、カウンターの片隅にある茶色い小瓶に気がついたのは。
「なんじゃこれは。」
手を伸ばしてそれを手に取り、目の前にかざす。
茶色いガラスの中で、液体が揺れているのが見える。
ブルーノがサンドイッチをナイフで切り分けてた手を止め、少し考えを巡らせてから返事を返す。
「ああ、それはまぁ・・・・媚薬だ」
ロクでもない男
「どうも、その間が気になるの。」
カクは再び手を動かし始めたブルーノに問い掛ける。
「正確に言うと媚薬じゃない。もともとは自白剤として開発されたらしい。でもこれには強い副作用があって、極度の性的興奮を呼び起こすそうだ。」
「それで『媚薬』というわけなじゃな。」
「ま、そういうことだ。情報を持つ相手に近づいて、性交に持ち込んでコレを一服盛る。そうするとヤリながらペラペラと吐く。」
「拷問しなくていい分、手っ取り早そうじゃ。」
「拷問にも使えるぞ。」
「・・・・・。」
ブルーノが、音の無い笑い声を立てた。
どういう種類の拷問だ。
「それで?なんでこんなものが、ここにある?」
「これはまだ試作品だ。CPの技術局がこれの臨床データを集めている。この使用例を報告せよ、というのが上からのお達しだ。」
どういう症状の経過を辿るか、効果の持続性はどれぐらいか、効果の強弱や効かない特異体質はあるか等を、様々なケースで試して検証していき、薬の精度を上げることが目的だった。
「全部で4本預かってる。次の会合で渡そうかと思ったが、お前に3本預けておく。ルッチとカリファに渡しておいてくれ。期限は1ヶ月。1ヶ月以内に誰かに試してくれよ。」
カクは手の中で持て余していた小瓶をシゲシゲと見つめる。
3本のうち、1本はカクの分ということだ。
「試せと言われてものう・・・・・まさか―――」
―――アイスバーグにこれを試せということか?
「いや、実戦での使用は不可だ。重要な案件では開発中のクスリなぞ使えん。失敗したら今までの潜入捜査が水の泡となってしまう。」
「なるほど。してブルーノは、試す相手なんかおるのか?」
「そういうお前さんは?」
「・・・・・。」
「おっと野暮な質問だったか。それに、お前さんならこんな薬を使わなくてもペラペラと吐かせることができるんだろう。」
「どういう意味じゃ。」
「それだけのテクニックを持っておると、褒めとるんだ。」
ブルーノが目を細めて卑しい笑みを浮かべた。
そんな彼を、少し鼻白んだようにカクは睨みつけた。
その時、バタンと音を立てて扉が開かれた。
二人ともぎょっとしてそちらに目をやる。
曲がりなりにもCPについての密談をしていたのだ。
思わず殺気を漲らせて扉の方を見つめる。
閉め切って薄暗かった店内に、眩しいほどの朝陽が差し込む。扉の前には、その光を背負った黒い人影が立っていた。
その影はゆっくり近づいてきて、やがてその姿を現した。
「なんじゃ、パウリーか。」
一気に力が抜けた。
「ブルーノ、なんでもいい! なんか食わせてくれ! 昨夜から何も食ってなくて、腹が減って死にそうだ!」
ドタドタと足を踏み鳴らして、パウリーがカウンターまでやってきた。
「おぅ、カク、早ぇじゃねぇか。」
「気になる仕事があってな・・・・ってパウリー、もしかしたら昨夜も帰っとらんのか?」
「帰ってるヒマなんかねーよ!くそぅ、スプラウドの奴!てめぇで勝手にドッグ入りを遅らせたくせに、納期は守れだと!ふざけんじゃねぇ!!」
「まぁ座って落ち着け。」
ブルーノがゆっくりした口調で言いながら、グラスに一杯の水を注いで出してやる。
パウリーはカクの隣に座ると、その水を飲み干した。
グラスを勢いよくカウンターテーブルに置く。タン!という小気味のいい音が響いた。
「ありゃ向こうが悪いんじゃろう?納期を遅らせたらええじゃないか。」
「フン!遅らせてみろ。どうせ自分のことは棚に上げて、『ガレーラは納期も守れねぇ』って言い触らすに決まってる。そんなこと絶対に許せねぇ。ガレーラの名折れだ。」
「それなら、手抜きして、納めてしまえばどうだ。」
そう言ったブルーノを、ギロリとパウリーが睨みつけた。
「悪かった。職長のあんたに、間違っても言う言葉じゃなかった。」
ブルーノは手早く作ったサンドイッチとサラダが乗った白いプレート2つを、カクとパウリーの前に置いてやった。
がつがつとパウリーはそれを食べ始める。
カクはボソボソとそれらを口にする。
「しかしパウリー・・・・もう3日連続じゃろう。体がもたんぞ。」
「ああ、そうだな。いつまでも若くない。さすがに今日はちょっとキツイ。お、これ貰うぞ。」
パウリーは手近かに置いてあった小瓶の蓋を捻って外すと、一気に飲み干した。
「「ああああああーーー!」」
ブルーノとカクが白目を剥いて、同時に声を張り上げた。
「な、なんだ?」
その反応に驚いたパウリーが目を白黒させて二人を交互に見る。
「全部・・・・飲んでしもたか?」
「一気に飲んだな。」
「そうか・・・・飲んでしもたか・・・・。」
「なんだ?飲んだらマズいもんだったのか?てっきり栄養ドリンクかと。」
確かに、その茶色い瓶は巷でも売られている栄養ドリンクに似ていた。
パッと見て媚薬だと気取られないように、それに似せてあるのだろう。
迂闊だった。受け取ったら即座に仕舞うのが鉄則。
それなのに、無造作にカウンターの上に置いたままにしていた。
かくなる上は仕方が無い。カクはパウリーに向き直った。
「よく聞け、パウリー。それは媚薬じゃ。」
「なんだと?」
パウリーの最初の訳が分からないという表情が、驚きの色へと変化した。それは段々と不安の色に塗り替えられていった。
「どうなるんだ?」
しかし、パウリーのその問いに、カクもブルーノも首を横に振るだけ。
新開発の薬なので、彼らもどういう経過で症状が進むのか詳細を知らない。
「吐いてくる・・・・。」
力なくパウリーは立ち上がり、トイレに向ってヨロヨロと歩いていった。
「えらいことになったな。」
「いや、ある意味チャンスじゃ。」
「なに?」
「パウリーを使用例として報告するんじゃ。どういう風に症状が進行するのか、つぶさに観察させてもらおう。ヤツに聞き出したい秘密が無いのが残念じゃが。ま、通常の媚薬と同程度の効果を確認できればそれで十分じゃろう。」
「悪趣味な・・・・」
あんたに言われたくないわい、とカクは呟いた。
「これも任務じゃ。仕方がない。」
「で、相手はどっちがする?」
「・・・・・。」
パウリーの性交の相手を、カクかブルーノか、どっちが勤めるか。
「・・・・・それをすると今後の潜入捜査に影響が出るじゃろう。パウリーが戻ってきたら、どこか部屋に軟禁しよう。一人でそのまま放置するとどうなるのかを観察する。できれば覗き窓がある部屋がいいんじゃが。」
「それならある。」
即答するブルーノを、チラとカクは見たが、すぐに視線をトイレの方へ向ける。
「吐いてしもても、効果はあるのかのう?」
「肌に塗っても成分を吸収するというから、経口したのだからかなりの成分を吸収してるはずだ。」
そうこうするうちに、パウリーが戻ってきた。
表情としては真っ青と言いたいところだが、その顔は紅潮していた。
そして、胸に手を当てている。
「なんか心臓がバクバクする。」
「クスリが効いてきたんじゃ。おそらく、これから苦しくなるぞ。」
「ほら、あっちの部屋を使え。」
「部屋?」
「そこで、存分に抜けばいいじゃろ。」
「ぬ、ぬくだと?!」
パウリーの激しい反応に、カクとブルーノはきょとんとして彼を見た。
「そ、そんなことできるか!」
「お前らがすぐそばにいるのに、そんな真似、絶対にできねぇ!」
パウリーはその顔を真っ赤にさせて叫んだ。それは媚薬のせいだけではなかった。
そうだったこの男。
悪いことは全て知ってるような顔をして
見かけによらず純情で
男同士での猥談すら嫌う。
カクは内心でにやりと笑った。
その男がどんな風に崩れていくのか。
とくと見せてもらおう。
「我慢するな、パウリー。これは不可抗力じゃ。誰もお前のすることを卑下したりせん。」
「そうだ。今日のことは絶対に口外しない。男同士の約束だ。」
涼しげに言うブルーノの言葉を、どの口が言うかとカクは聞いていた。
「ほら、あっちの部屋じゃ。」
そう言いながら、カクはパウリーの肩と手首を掴んだ。
(血圧、脈拍、呼吸数、体温、ともに上昇)
その接触でそれらを読み取る。
しかし、パウリーは弾かれたようにカクの手を振り払う。
「やめろ!俺に触れるんじゃねぇ!!」
カッと顔を更に紅潮させながら叫び、体を反らせてカクから距離を取る。
少しの外部からの接触でも、パウリーには快感の電気信号となって脳に伝わるのだ。
単に触れられただけなのに。
しかも仲間のカクに。
それなのにそれを快感と受け取る自分のなんという浅ましさ。自分で自分に吐き気がする。
これが媚薬の効果というものなのだと自分に言い聞かせても、補って余りある屈辱が精神を苛む。
こんなものに犯された自分は、どこかに閉じ篭っておくべきだ。
そうでないと、カクとブルーノを襲いかねない。
「分かった。あっちの部屋だな。いいか、絶対に部屋に近づくなよ!」
明らかにパウリーの方が形勢が不利なのに、それでも彼は虚勢を張る。絶対に弱味を見せようとしない姿勢は天晴れとも言えよう。
「様子はどうだ?」
パウリーが閉じ篭った部屋には外側から鍵が掛けられた。そうするようパウリーが要望したのだ。
カクとブルーノもその部屋の隣室へと移る。
丁度カクの目線の高さので壁に一つ穴が空いていて、そこからパウリーの部屋を覗き見ることができる。しかも暗視スコープとなっているようで、暗い中でも十分に姿形を視認できた。
「一体なんのためにこんな仕掛けになっておるんじゃ?」
「まーいろいろ役立つこともあってな。現に今日は役に立っておろう。」
「まったく・・・」
普段は何に使っているのやら。
「そんなことより、パウリーの様子は?」
ブルーノに急かされて、カクが壁に目を当てて中を覗く。
パウリーは明かりも灯けずに部屋の片隅に顔を向け、背中を丸めて正座していた。
カクは一度壁から目を外し、今度は耳を壁の穴に近づけてみる。中の音を聞き取るためだ。
こんなことなら、もっといくつか穴を開けておいてほしいものだとカクは思った。
「なんかブツブツ呟いとるな。」
「なんと?」
「・・・・・・。」
「どうした、カク。」
カクはブルーノの問いには答えず、自分で聞いてみろと言わんばかりに覗き穴をブルーノに譲る。
(羊が33匹、羊が34匹、羊が35匹、羊が36匹・・・・)
「頭がおかしくなったのか?」
「たぶん、パウリーは眠ってしまいたいんじゃろう・・・・。」
現実から目を背け、意識を手放して、夢の世界へ。
忘我の境地に至ることができたなら。
そうすれば、媚薬に蝕まれた体から一時的に開放される。
「眠れるぐらいなら、媚薬とはいえんな。」
その通りだった。
パウリーも早々に眠ることは無理と悟ったようだ。
彼はおもむろに立ち上がり、体を動かし始めた。
それでもダメとなると、今度は部屋の中をグルグルと忙しなく歩き回る。その速度はドンドン速まり、やがては駆け出す。
暑いのだろう、上着を脱ぎ、上半身は全裸となった。下は一度ベルトに手を掛けたが、それだけに留めた。
(ウオオオオーーー!グオオオオーーー!)
叫び声が聞こえた。叫び声というよりは、まるで獣の雄叫びだ。
覗き窓に耳を当てなくても、もう隣室のカクとブルーノの耳にうるさいぐらいにハッキリと聞こえた。
平手で自分の胸を叩く。スパーンといい音が響く。
次には太股や腕、腹、頭を掻き毟り始めた。
ついには首を掻き毟る、手で顔を叩く、頭を殴る。
暗視スコープ越しでも、見る見るうちにパウリーの顔が凄まじい形相になっていった。
「なんと色気の無い男だ。まさか、この調子で気を散らすつもりか。」
「わしらがそばにいる以上、絶対に自慰をしたくないようじゃな。」
さっさと抜けば楽になるものを。抜き方を知らないわけでもあるまいし。
しかし、彼らしいといえば実に彼らしい。むざむざと薬の言いなりになるのは、彼のプライドと矜持が許さないのか。
だが、それもいつまで持つか。
パウリーは最後には頭を壁に激しく打ちつけ始めた。その振動が隣室を隔てる壁を通して鈍く伝わってくる。額からは血が流れ出すのが暗視スコープ越しに見えた。
「今度は何をしてるんだヤツは。」
「気絶したいんじゃ。しかし、自分で自分を気絶させるのは難しい。どうしても加減してしまうからの。」
そんな風に自傷行為を続けていたパウリーも、とうとうその手を止め、ドンと壁際にもたれかかった。
そのままズルズルと壁に背中を擦らせて座り込む。
両足をだらしなく前に投げ出した格好のまま、ハァハァという浅い息を繰り返す。その喘鳴音が壁越しにも聞こえた。
暗い部屋の中であったが、パウリーの瞳は鈍く光っていた。
荒い息とともに、肩もその瞳の光も上下に揺れる。
おそらく全身汗びっしょりなのだろう。そこまで見えるわけではないが、空気は明らかに重く淀んでいる。
追い立てられた獣が放つ緊迫した雰囲気が部屋の中を支配する。
何か大きな爆発が起こる一歩手前の空気。
(ウアア・・・)
苦しそうな何度目かのうめき声が発せられた。
ダラリと両脇に置かれていた手がゆっくりと持ち上がり、ズボンの前のベルトに手がかかった。
カチャカチャというベルトのバックルを外す金属音が聞こえる。
そして、うめき声とともに前のファスナーも下ろされた。
ついに観念したか。
カクはそう思った。
しかし、
(クソーーーー!なんで俺がこんな目に遭わなきゃならねぇんだ!!!)
パウリーはそう叫んで、両手の拳を何度も床に打ちつけた。
(みんなてめーらが悪い!カク!ブルーノ!覚悟しやがれ!)
パウリーは立ち上がると、部屋のドアに突進し、そのまま体当たりした。ビリビリと衝撃が隣の部屋にも伝わってくる。ドアが破られるのは時間の問題だろう。
「お、おい、どうする。」
「とりあえずここから出よう。」
部屋を出て、最初と同じようにカウンターのところまで戻ってきた。
次の瞬間、パウリーの部屋のドアが破られた。
中から、顔を血まみれにしたパウリーが飛び出してくる。
血走った目と鬼のような形相でカクとブルーノを睨みつける。
「ウオオオオオオーー!!」
大口を開け、拳を突き上げ、背を仰け反らせて吠え立てる。
「落ち着け、パウリー!」
「うるせぇ! てめぇらのせいだ! 妙な薬持ち込みやがって! 責任取れ! 二人とも、カマ掘ってやる!!」
まずパウリーはカクに襲い掛かった。
「指銃!」
「よせ、カク!!」
ブルーノの制止よりも早く、カクの指はパウリーの鎖骨の下を貫いていた。
「ウガッ!!」
息を呑むパウリー。更にそれに重なるように、バリンという硬質の音が響く。
背後から、ブルーノが酒瓶でパウリーの頭を殴ったのだ。
パウリーはうめき声を上げて、頭を抱え込むと、そのまま気を失い、カクの上を覆うように倒れこんできた。
しかしその間際、パウリーの口角が上がったのを、カクは確かに見た。
「大丈夫か?」
「ああ。」
カクは、気絶して重いパウリーの体を押し退けて、立ち上がる。
パウリーとともに浴びた酒瓶のガラスの破片が、ぱらぱらと床に落ちていった。
ブルーノはやれやれと呟いて、床で仰向けにゴロリと倒れているパウリーの顔を覗き込む。
白目を剥き、大口を開けたまま、完全に意識を失っていた。
「さしものパウリーも、理性が切れるとああなるというワケか。」
「・・・・・ハハ、ハハハハハ!」
「カク?」
「パウリーめ、やりおる。こっちがまんまと嵌められたぞ。」
「あ?」
「パウリーは自分では自分を気絶させられないと気づいとった。だから、わしらを利用したんじゃ。」
「では、自分を気絶させるために・・・・」
「そうじゃ、わしらを襲った。当然わしらは反撃する。そう、ヤツを気絶させるほどにな。全てパウリーの思惑通りじゃ。」
「あの状況で、そこまで読んでいたか。」
「呆れた男じゃ。それにしても・・・・せっかくの薬の実験が、ロクなものにならんかったの。」
「ま、これも使用例の一つということで・・・・。」
ブルーノとカクは顔を見合わせて、苦笑いするしかなかった。
***
「・・・・という次第で、パウリーには散々じゃった。」
よく連絡や会合に使う裏町の空き倉庫で、くだんの媚薬をルッチに渡すために彼を呼び出していた。
カクは今朝の事の顛末を、ルッチに話し聞かせた。
その時、自分の声が弾んでいたことに、カクは気づかなかった。
「これはルッチ、あんたの分じゃ。カリファにも、わしから渡しておく。」
「・・・・・そんなもの、まとめて技術局に送り返してしまえ。」
「は?」
「あんな一介の船大工に効かなかったようなシロモノだ。一から開発をやり直すべきだ。そう報告書に書いて、送り返せ。」
「・・・・・。」
「お前も何を嬉しそうに報告している。CPの総力を結集して開発した薬が、役に立たなかったということだぞ。もっと厳粛に受け止めたらどうだ。」
「・・・・・。」
「分かったのなら、それを持ってさっさと行け。俺は忙しい。こんな瑣末なことで呼びつけられるのは迷惑だ。」
「・・・・悪かった。」
カクは、ルッチに差し出していた薬瓶を、仕方なくまた元のポケットに仕舞いこんだ。
踵を返し、歩き出したところでルッチの声が微かに耳に届いた。
「まったくあの男は、いつもロクなことをしてくれん。」
その声にどこか感嘆が含まれていたのは、カクの気のせいか。
FIN