『海青の文化祭に参加するけれど、あんたも来る?』


その一文に眠気も吹っ飛んでしまい、返信するのももどかしくコアラに電話した。


「眠いから、明日話すよ」 


プッ…ツーツーツーツー…

ちょっと!眠気を吹っ飛ばすくらい驚かせておきながら、それ?!




Name the greatest of all inventors. Accident


                                りうりん 様

scene6


登校すると教室へよりも先に空手部の部室に向かうと、朝練から制服に着替えるコアラを捕まえた。


「あ、おはよー…「どういう訳か話してちょうだい!」
「せっかちさんだな、ナミちゃんは」
「違うでしょ!」
「はいはい。あのね」


海青でまもなく開催される学校祭でいくつかの部が交流試合を行う。お祭りイベントなので先方の都合次第でどんな学校でも呼べるのだけど、女子空手部の対戦相手が急きょ欠席となってしまい、近隣で女子空手部があるところという事で白羽の矢が当たったらしい。


「うちとはレベルが違うからね。こんな機会はないから、ありがたくお受けすることにしたわけ」


コアラ自身は全国レベルだけど、団体戦は全国とは無縁なうちの部にとっては願ったり叶ったりだろう。


「だけどあそこの学校祭は公開されてなくって、関係者のみOKなのよ。だからナミちゃん、選手とマネージャーのどっちがいい?」


ちょっと待て。素人のわたしを選手登録するつもり?


「コアラさん?わたし、空手をやったことないんだけど」
「そこはそれ。心意気でどうにか…」
「なりません!」


冗談だと思いたいんだけど、コアラのにやにや顔は要注意なのよね。わたしの返事は想定済みだったから特に驚く様子もなく、マネージャー枠で登録しておくと言う。だけど事情を伏せて紛れ込むことなんて出来ない。顧問のジンベエ先生になんて説明するんだろ。


「生徒会ビジョンで今後の参考にしたいから視察したいってことでいいんじゃない?」


そんな緩いやり方でいいのか。でもたぶん、それが一番適切かも。


「うちは女子高だから公開してないけど、海青でしょ?お客さんが多い方が盛り上がるし、学校側も売り込むチャンスなんじゃない?どうして非公開にするんだろ」


特に深く考えることなく口にした疑問に丸い目をさらに丸くしたコアラが


「何言っているの、ナミちゃん。よおっく考えなよ。馬術のキャベンディッシュでしょ。野球のパウリーとカクとルッチ、陸上のマルコとエースに、空手のサボ。アーチェリーのワイパー。そして、剣道のロロノア・ゾロ」


さりげに彼氏をまぜているし。


「スポーツに定評のある学校だけど、ここ数年はさらに当たり年って言われているんだよ。オリンピックもあることだし、大学や企業も目を付けている選手が結構いてね。それに比例して、追っかけ的な子もいるってわけ。対外的なことでおかしなことが起きた場合、学校側のリスクも大きいからね。だったら最初からお断りってことなんだよ」


なるほど。有名校は有名校なりの苦労があるんだ。だけどあの日の人はコアラの情報でロロノアさん確定になっているけれど、別人だって可能性もあるんだけどな。


「運命のご対面になるかもね。感謝するんだぞ♪」


その事実にコアラは知らないふりをしているんじゃないかと最近は思っている。コアラの真意がどこにあるのかわからないけれど、でも相手がある事だけに、すごく気が重いんだって、わかってる?「サボくんに何を差し入れしようかなあ」と浮かれているコアラが何を考えているか、さっぱり分からなかった。


***


さて当日。

わたしの心情とは裏腹に広がる蒼穹の秋空にため息がでる。


「お嬢さまは貴重な休みだっていうのに、どちらへお出かけ?」


夜勤明け、あくびをしながら玄関に立つ母に


「ん〜。学校の用事」


どこか覚えのあるやり取りだな。


「そ。学校の仕事もいいけれど、あんた最近ため息ばかりだよ。ため息ばかりをついていると」
「幸せが逃げちゃう、でしょ?」


小さいころから何度も聞かされている。たしかにため息って見た目によくないしね。でもそんなについていたかな。


「わかっているなら深呼吸するんだよ。何かをする前には深呼吸。これが鉄則」
「はい、師長」


こうして他の看護師さんたちにも言っているのかな。そんなことを思いながらドアを開けたけど、外に出た瞬間、これから待ち受けていることで頭がいっぱいになってしまった。

だからお母さんが深呼吸しろって言ったのに。後悔の海にずぶずぶと沈むわたしに母のアドバイスを思い出したのは、その数時間後だった。

空手部の交流試合も無事に終わり「あとは適当にやっていくから、本命の彼に会いに行ってきなよ」という誤解を誘発し、周囲の妄想を大いにかき立てているとしか思えないコアラの言葉に


「え〜!!」
「海青に彼氏がいるんですか?!」
「いいなあ、紹介してくださいよ」
「彼氏さんのお友達にもよろしく言って!」


女子高だからね。男子という存在にテンションがあがる気持ちもわからないでもないけれど、いくら否定してもこの気持ちは誰にもわかってもらえない。気分は処刑場に引きずられるドナドナよ。

プログラムをくれた案内係の生徒の値踏みするような視線を無視して、剣道部の開催場所をチェックした。公開されていない他校の学校祭なんて、こんなことがなければ思いっきり楽しみたいのに。でも逆にこういうことがなければ、来ることもなかったわけだし。ああでも、本当に気が重い。
広さや規模から言って敷地の端っこにある武道場への道のりにもため息がでる。いっそ開き直ってしまえばいいんだろうけれど、ロロノアさんがあの時の人かもしれないし、違うかもしれないし。違った場合はまた探さなければいけないわけだし。忘れてしまえばいいんだろうけれど、心理学的にも忘れてしまいたい記憶ほど忘れがたいものらしい。もう何周したか分からない思考に、何回目かわからないため息をつくわたしの横を何人も制服が体に合っていない子たちとすれ違った。きっと卒業生や在校生から借りてもぐりこんだ子たちなのだろう。ある意味芸能人よりも人気のある人たちを間近に見れるチャンスだから無理を承知で潜り込んできたのかもしれない。ロロノアさんにも追っかけとかいるのかしら。
個人情報がどうとかで、しっかり顔が確認できるものがなく、いまだわたしのなかのロロノアさんは後姿のみだ。いくつか見た動画サイトでの試合では「伝説の」とか「玉竜旗の騎手」なんて美辞麗句に飾られた動画のタイトルがあふれかえっていた。規模が違うとはいえ、校内が沸くような騒ぎに溢れるこの学校に比べたら、うちの学校祭なんてお飯事レベルね。何人かの女の子たちの手には「海青」や見覚えのある校名に混ざって「フレ医大」というジャ○ーズのような応援団扇があった。フレ医大ってフレバンス医科大?志望校のひとつにしている学校名にだから気が付いたのかもしれないけれど、どうして大学?高校対決じゃないの?

いろいろ考えすぎると逃げ出したくなるのは誰でも同じだと思う。怖気ずいたわけではないけれど、武道場へ向かう足はピタリと止まってしまった。「帰ってしまおうか」ふと、そんな囁きが脳裏に聞こえる。コアラには会えなかったとかなんとか言い繕うことは出来るだろう。そうだ、それがいい。まだ心が決まっていないんだし、そもそも、本当にあの時の人なのかの確認もしていないじゃない。その確認も兼ねてきていることはすっかり思考の外へ放り出されていることに気が付いていない。我ながら妙案だと頷いて踵を返そうとしたら…知っている顔に会ってしまった。

たぶん向こうもほぼ同時に気がついたのだろう。あの日と同じ濃紺の道着に黒い手拭を頭に巻いた人はペットボトルから口を離すと、驚いた顔のまま


「よお」
「…ども」


お互い片手を上げるだけの挨拶。おまわりさんなのにどうしてこんなところにいるのよ。OBなのかしら。今日は非番なの?着替えているということは出るってこと?


「こんなところで何しているんだ?」
「ええっと」


数ヶ月前に見知らぬ人に逆セクハラのうえに怪我をさせたお詫びに、なんて言えるわけがない。


「友達の付き添い。せっかくだから見学していこうかと思って…あ!武道場ってここから遠いの?」


見つかってしまったのなら覚悟を決めるしかない。OBなら道案内もしてもらえるだろう。だが困惑したように顎をかくと


「なんか知らねえうちに場所が変わったみてぇでさ」
「場所が変わったって、建て替えでもしたの?でもその着替えているということは、そこへ行っているんでしょ?」
「そりゃまあ、そうなんだが…」


どうも歯切れの悪い態度にピンときた。


「迷子?」
「ちげーよ!!」


おまわりさんなのに何なのよ、それ。国民のサービスが出来ていないじゃない。仕方がない、こんな方向音痴は放っておいて自力で行くか。


「あ!」
「いたいた!」
「どうしてこんなところまで」
「コーチ!発見しました!」


数人の剣道着集団が向かってくる。どうやらお迎えがきたようね。その中の明らかに生徒とは違う格好の男の人が彼の襟首をつかむとそのままの勢いで走りだした。抗議の声を上げる彼に


「大将戦が始まるって言うのに、消えるおまえが悪いんだろっ!」


あれ?コーチって呼ばれているこの金髪の男の人って…。
なんとなく一緒に向かった先に現れた武道場には、黄色い歓声とギャラリーがあふれていた。「フレ医大」という横断幕も掲げられていて、とても交流試合とは思えないレベルのギャラリーじゃない。相手チームの人がニヤリと笑い


「尻尾を巻いて逃げたんじゃなかったのか、ゾロ屋」
「んなことするわけねえだろ!」


え?ゾロ、ゾロ屋って…。驚くわたしの前で覆っていた黒い手拭を外した。新緑にも似たその髪の色は忘れられるはずがない。足音も荒く場内に入ると部員たちに用意されていた防具を手慣れた仕草で身につけた。胴着の下にある垂にはまぶしい白で染め抜かれた糸で刺繍された「ロロノア」の文字。


「え―――!」


おまわりさんじゃなかったの?!
いや、おまわりさんにしては若いなあって思っていたけれど、違和感なさげなところもあったし…。でも、それに、ゾロって。驚きのあまり酸欠の金魚のようになっていると


「あれ?きみベルメールさんところの…」


知っている名前の先に濃い金髪の男の人がいた。さっきコーチって呼ばれていた人じゃない?


「コーザ先生、お知り合いの方ですか?」


マネージャーらしい女の子の言葉に「やっぱり」と優しく笑うと


「リカ。うちの部は全員彼女のお母さんにお世話になっているんだよ。そうだよね?」


この問いかけは、わたしがベルメールの娘であるという確認のものだろう。そうか、ここの先生だったんだ。会釈するわたしにコーザ先生とやらが


「夏の合宿のあと、あいつが思いっきりやってしまって病院に行ったことがあっただろ?」
「ああ。Mr.ブシドーの」
「Mr.ブシドー?」


なにその名前。あだな?


「先生の奥さんが命名されたんです。もうピッタリすぎて、超大うけでしょ!」


くすくす笑っているが、どう答えていいのやら。「関節外すよ!」と叱るお母さんの声は覚えているけれど。そうか、あのとき、あの部屋にいたんだ。


「あいつが一番きみのお母さんに世話になっているからね。いい機会だから、見て行ってやってくれよ」


顎で指示した先には、剣道着でお辞儀をする2人。一気に緊迫した空気は素人のわたしでもわかる。このピリピリした空気。少しでもおかしな動きをした方が一瞬で勝負がついてしまうような。呼吸ひとつ出来ない息苦しさの中、「ダン!」と大きく踏み込んだ音と居合の声。数えることも、目で追うことも出来ない素早い乾いた音が何度か鳴ったと思ったら、3本の白い旗が一斉に上がった。「ほう」というため息のような歓声が室内の空気を揺らす。


「よし。まずは1本だな」


ということはロロノアさんは勝ったのね。さっぱりわかんなかったけれど。
第二戦は構えてすぐに打ち合いが始まった。1本入ったかと思ったら場外になり、続けて相打ちとなってと、なかなか気が抜けない。


「なかなか簡単には勝たせてくれないな」


5分ってこんなに長かっただろうかと思った瞬間、乾いた音が響いた。1本とられた。


「大将戦、負けちゃったら、今回はうちの負けですね」


リカと呼ばれたマネージャーの言葉に思わず手に力が入った。海青は有数の強豪なのに負けが確定してしまうのか。そんなにフレ医大が強いとは知らなかったな。それを読んだのか


「いまのフレ医大はトラファルガー・ローに引っ張られているからな」


強い人がいると、それに応じた能力をもった人が集まってくるということなのかな。武道に疎いわたしでも海青側の緊張感は痛いほどだ。そんなプレッシャーのなかで竹刀を振るという事はどういうものなんだろう。
当の二人は緊張をほぐすために肩を回したり、首をひねったりするだけだ。防具の下の表情は見えない。


「始め!」


審判の合図はかかったのに二人とも構えたまま、ピクリとも動かない。
緊張感に耐えられなくなった頃フレ医大側の突きが入り、ヒヤリとした瞬間、小手を狙った鍔競り合いが始まった。どちらも1歩も譲らない気迫に胸の奥が痛くなる。竹刀で打ち合うというよりも、体ごとぶつかっていく感じで目を離すことなんて出来なかった。「スタミナ勝負だな」というコーザ先生の声が遠くで聞こえた時、空気が鳴るような鋭い音がした。

決まった、の?
あまりの速さに動体視力がついていかない。でも海青の部員たちが飛び跳ねて喜んでいる。
丁寧な礼をして戻ってきたロロノアさんは周りの歓声とは反比例した静けさで端座した。その背中は達成感に満ち溢れていたけれど、歓喜の様子はなかった。静かに防具を取り、手拭いを外す。目にも鮮やかな翡翠色はあの日見た色を同じだった。ほとんど一瞬とも言える短い時間でわたしの網膜に焼付いたロロノアさんが重なって、そこにいた。


「腕をあげたな、ゾロ屋」
「机にかじりついているおまえの腕が落ちただけだろ」
「どれだけ真面目に練習しているか確認しにきてやったのに、どの口がいうんだ」
「高校の学祭にきて威張りたかっただけだろ。残念だったな」


端正だけれど、顔色が悪く目の下のクマは勉強のし過ぎなのかな。神経質そうな顔立ちに皮肉な口調だけど、悪い人ではなさそう。かなり気安い間柄らしい二人をわたしはバカみたいに見ていた。


「ローはゾロに取られて嬉しいんだよ。弟分の成長が喜べないへそ曲がりでね」
「コラさん!」


二人の間に立って二人の肩を抱く男の人はフレ医大のコーチっぽいけど、ピエロを思わせる派手なポイントメイクをしていた。



「おれだって嬉しくない。トラ男に1本取られたからな」


眉を寄せるロロノアさんの様子もどこか子どもっぽい。


「兄弟弟子なんだから、もっと仲良く切磋琢磨していけばいいのに素直じゃないな。ゾロは彼女の前だからいいところを見せたかったんだろ?」
「彼女?そんな女がいたのか?ゾロ屋」
「何言っているんだ、コラソン」
「だって、ほら、すごく熱心に見ていたし、違うのかい?」


え?彼女?え?どうして三人とも、こっちを見ているわけ?


「そういや、なんでここにいるんだ?ナミ」
「な、なんでわたしのことを…」
「なんでって…ゲンゾウはおまえの親父だろ?前に会ったじゃねえか」


確かに階段から落ちそうになったときに助けてもらったけど、いまのいままでおまわりさんかと思っていたわよ!もっと高校生らしい顔をしなさいよ!


「こないだはルフィに集られて、おまえん家にも行ったし」
「…」
「なに、間抜けな顔しているんだよ」


夏休みのあの日から、悩みまくっていた日々が走馬灯のように脳裏に蘇った。どうやって探そう。何ていって謝ればいいんだろう。そんなことばかり考えていたのに、当の本人はわたしのまわりでウロウロしていたというのか。


「わ、わたし、夏にあなたに怪我をさせちゃって、謝らなきゃって、ずっと」
「怪我?なんのことだ?」


胸に抱きしめたことは言わず(そんなことは絶対言えない)ぶつかったときに校章がひっかかったのではと、話した。


「先輩、合宿に行く時のことじゃないですか?」
「そうそう。顔に引っかき傷みたいなのがあって、どこかの女と一戦やったんじゃないかって、俺たちが言ったじゃないっすか」


え?どこかの女?彼女がいるの?思いがけない単語にざわりと、胸の奥がおかしな動きをした。


「んな女なんているか。ひっかき怪我くらいなんていちいち覚えてねえよ」
「朴念仁のゾロ屋にそんな色気のある話があるわけないだろ」
「うるせえ」


手渡されたペットボトルをゴクリと飲み干す横顔に嘘はないようだった。嘘はないけれど、どこまでも能天気で、癪なことにわたしとのこともすっかり記憶のかなたに消されているようだった。

ああお母さん。たしかこいつと初めて会った(と、思っていた)とき魂に刻み付けるくらい激しく後悔したはずなのに。お母さんのアドバイスは聞くべきだってわかっていたはずなのに。謝罪に来たはずの相手だったはずなのに。悩みまくっていたわたしとの温度差と気持ちの落差に、深呼吸する暇もなく、


「わたしのことを知っていたのなら、さっさと声をかけなさいよ!」


学生剣道界でも指折りの剣士が瞬殺してしまった瞬間だった。
しんと静まる空気に「しまった」と思ったけれど、手遅れだった。


「…ゾロ屋の女、確定だな」


その言葉がトドメだった。


***



女子生徒限定だが気になる相手を殴りつけると、付き合うことが出来るようになるとかなんとか…。
ある年から海青の学校祭には、そんな男にとっても女にとっても命がけな、ひとつの都市伝説が囁かれるようになったらしい。


== 無理やり終わり ==


←scene5へ




**** りうりんさんのあとがきと言う言い訳 ****

「ナミ誕」に献上したのに虫の声がする時期になってしまいました。

無謀に広げた風呂敷は畳んだと言うよりも丸めた状態で、お待たせしてしまった四条さまには大変申し訳ないです。
そもそものコンセプトが「すれ違いまくる二人」にオチが「『さっさと声をかけなさいよ!』とナミちゃんに殴られる」のだけだったので、無理も出ようと言うものです。元ネタではないのですが、一昔前に絵本を原作とした台湾映画「向左走・向右走」という切ない系の話がベースだったのですが、どうしてこうなった…。

今回むちゃくちゃな内容になってしまいましたが、新旧のキャラを色々出すことが出来て、個人的には楽しかったです。補足になってしまいますが、黒手拭は「地毛は目立つから」と言う理由だけで使用し、トレードマークのピアスも剣道中は外しているだけです。結果的にナミちゃんを悩ませまくってしまいましたが、バスでの1件はゾロさんなりに気をつかって口外していなかったのです。すっかり裏目に出てしまいましたが。マネージャーのリカちゃんは、ゾロさん登場の回でおにぎりを作ったリカちゃんです。コアラはサボくん経由でゾロさんのことは確認済みで「うちのナミをあずけてもいい!」と言うことで、無理やりプッシュしていたのでしょう。そのあたりも書ければよかったのでしょうが、これ以
上の話が中だるみにするわけにもいかず。脳内補正でお願いします。

今回のタイトルは作家マーク・トウェインのお言葉『Name the greatest of all inventors. Accident(最も偉大な発明家は「偶然」である)』から拝借しました。
世の中偶然な合縁奇縁が溢れています。それがどう人生を彩るのか、嬉しくもあり、恐ろしくもあるのですが。
もっとラブコメ度を高くしたかったのですが、修行不足で申し訳ないです。
こんな中途半端な愚作ですが、WJでナミちゃん再登場!のお祝にもなれば幸いです^^
ありがとうございました<(_ _)>


<管理人のつぶやき>
ゾロとナミ、ようやく出会えましたね^^。しかもゾロの方はちゃんとナミのことを認識してたとは!ホントにこれまで見事なまでのすれ違いっぷりでした。読んでて「志村〜!うしろ!うしろ!」と言いたくなったのは、きっと私だけではないはず(笑)。

【投稿部屋】で活躍中のりうりんさんの連載作品でした。りうりんさん、連載完結おめでとう&ありがとうございました!ゾロ視点、超期待してます♪



ブラウザバックでお戻りください。