sen  −1−
            

panchan 様



 「ハァ・・ん・・ハッ・・・ハァ・・」
 「・・・・ん・・ん・・・・・ハァ・」

口付けの合間に漏れる二人の吐息と鼻から抜ける声が混じりあう。

もう離れたくないとばかりに互いの唇に吸い付き、その息まで吸い込もうと
唇を貪りあう。熱く湿ったゾロの舌がナミの唇の合わせ目を何度かなぞると、
ヌルっとその隙間から進入し、ナミの歯を優しく舐める。
そして上下の歯の隙間からさらに深く入ろうとするゾロの舌と、
その奥にいたナミの舌が触れる。
キツイ酒の味。
不快感は全く無い。むしろ美味しいとさえ思った。
これがゾロの舌の味かと思うと脳がビリビリと痺れる。
混ざる二人の唾液が甘く感じて、もっと味わいたくなる。
満足に呼吸もできず、その逞しい腕できつく抱きしめられているので
圧迫され、苦しい。ゾロの舌から口内に広がるアルコールと、蒸せる様に
漂う二人の熱気と匂いで、頭が酸欠のようにボーっとする。

ナミが息を吸い込もうと口を開けると、すかさずゾロの舌がヌメリと深く
ナミの口内に侵入し、無抵抗なナミの舌を絡めとった。
絡めて引き出されては舌の先に吸い付かれ、舌の裏側を這ったかと思うと
口内をかき回され歯列の裏をなぞられる。
その濃厚な絡み具合にさらにナミの頭が麻痺してゆく。
深く口内をゾロの舌でえぐられたかと思うと、その舌はナミの口内から
引っ込んで柔らかいナミの唇を味わうように舐めて、最後は唇に吸い付き
チュッと音を立てて離れる。もっと・・と思ってうっすらと目を開けると、
目の前に同じようにうっすらと開いたゾロの目があって、
次の口付けで口を塞がれ、目を閉じてまたその絡み合う感覚に酔う。

その激しいながらも貪っては離れる口付けを繰り返すうちに、ナミも自分から
ゾロの舌を積極的に求め始める。
キスだけで、もうすでにナミの腰はジワッと疼き始めていた。
ゾロが荒い息を吐きながら一心にナミの口を犯していると思うだけでも、
ナミの興奮は急激に高まっていた。
さっきまであんなに震えて寒がっていたのに今は頬を紅潮させて、
目を潤ませ、自らゾロに舌を絡ませてくるナミに、ゾロも欲情が暴走する。

ふとゾロがナミを抱き締めていた腕をほどき、体を縫いとめていた拘束が緩んで、
座った状態で向かい合う二人の間に隙間ができた。

「ハァ・・ハァ・・」
「ハァ・・ハァ・・」

興奮して潤み、細められた瞳で見つめあいながら、ゾロは解いた両手で
包むようにナミの頭を撫でた。

「ナミ・・」
「ゾロ・・」

ナミもゾロの背中に回していた手を、ゾロの脇腹を撫でて手前に滑らし
厚い胸板に置いた。視線をゾロの瞳から、はだけて素肌を晒している、
ゾロの逞しい胸元へと向ける。

「ハァ・・ハァ・・」

まだ苦しそうに整わない息を吐きながら、
ナミは両手をそうっと上に滑らせ、その細く繊細な指先でスゥーっと
ゾロの鎖骨の辺りを撫でた。そしてそのまま手を服の中に潜り込ませ、
ゾロの肩を撫でて、ざっくり着ているゾロの服をさらに肌蹴るよう押し開く。
ナミが何を求めているか察したゾロは、ナミの頭から手を離すと、
座ったまま自分の腰巻を解いて上着をバサッと脱ぎ、
腹巻まで脱ぎ去って辺りに放り投げた。
見事に筋肉質な上体がナミの目の前に晒される。
いままで視界に捉えるだけだったその体を、胸の傷を、感触を確認するように
ナミはてのひらで撫で、細い指先で辿った。

その刺激がゾロにさらに火をつけた。
ゾロは右手をナミの肩に置くと、左手でナミを包むシーツを引き剥がし始めた。
その乱暴で強引な手つきも、今はさらにナミを昂ぶらせていく。

ナミを包んでいたシーツがあっという間にナミの体から剥ぎ取られた。
シーツを剥かれたナミは、後ろの壁とゾロの間に挟まれて、膝を立てて座っている。
尻の下に敷いている部分はそのままで、ゾロは片手でナミの脇の下から
背中を支え、反対の手でナミごとシーツを横へ引っ張ってずらせた。

「きゃっ」

体はしっかりゾロに支えられていたが、急に引っ張られたナミがバランスを崩し、
驚いてゾロの首にしがみつく。そんなナミにゾロはフッと鼻で笑って、
また軽くチュッと唇を吸った。首に抱きつくナミにキスを続けながら、
ゾロはシーツをナミの後ろへバサッと広げた。
シーツを放した手で今度はナミの脇腹から肩までを撫で上げると、
そのまま大きな掌は髪の中へ潜り細い首の後ろへと移動していく。
その間、ナミはキスに答えながら両手でゾロの頭を抱え、その緑の髪を撫で回す。
まだ湿り気を残すその髪は見た目より柔らかく、それでもハリがあって、
ワシャワシャと触り心地が良かった。
おもむろに唇が離れ、ゾロが膝をついて腰を浮かすと、ナミの腰と首の後ろを
その手で支えながらドンっと自分の体重を掛けてシーツの上にナミを押し倒した。

「あんっ」

ゾロの手と腕がクッションになって痛みはない。
膝を折り曲げた状態のナミの脚がゾロの股の間で邪魔になり、
ゾロはナミの体の下から抜いた手で両膝を強引に左右に押し開くと、
脚の間に体を割り込ませ、ナミに覆いかぶさる。

ナミの頭を抱え込むように両肘をつくと、またその唇に食らいついた。
「んっ」
まるで猛獣にでも食いつかれる気分だとナミは思った。
自分は捕らえられた獲物だ。
いつもは刀を咥えるそのしっかりとした顎で、きっとすべて食い尽くされる。

ひとしきりナミの口内を味わうと、そのままゾロの唇はナミの口角から流れる
唾液の筋を辿り、顎のラインを甘噛みしながら移動して、耳たぶを口に含んだ。

「あっ」

耳への愛撫にナミは一際甘い声を上げ頭をのけぞらせた。
体中が敏感になり、少しの刺激にも過剰に反応してしまう自分に恥ずかしくなって、
ゾロから顔を背け腰をよじらせるが、ゾロの重い体でしっかり押さえられ逃げられない。
もう欲望が抑えきれないゾロは性急にナミのキャミソールの裾から片手を突っ込み、
直にその柔らかくたっぷりとした胸を掌で掴んだ。

「やっ!・・」

舌で耳を攻め、手は激しく膨らみを揉みながら親指と人差し指ですでに固くなっている
その胸の先端をつまむ。

「いやぁっ!ゾロっ!」

ゾロの肩に手を置いて押し返しながらその快感に耐えるように体を突っ張る。
もうその感覚だけでイってしまいそうなほど興奮して体が痺れていた。
こんなんで一体この後どうなるのか。

「ハァ・・お前・・スゲェ敏感だな・・ハァ・・」

顔を上げ、ナミを上からのぞき込むゾロも興奮して息が荒い。

「やぁ・・」

目を潤ませて頬を染めながらナミがゾロを見返す。

「イヤか?」

そういいながらゾロはまた二本の指でそこをつねる。

「ぁあっ!・・ううん」

眉根を寄せてゾロから目をそらしながらも、イヤじゃないと小さく
頭を振るナミがあまりにも可愛く思えて、胸を掴んでいないほうの手で
ナミの顎を下から持つとまた唇を合わせた。

熱く荒い息が顎から首筋に掛かったかと思うと、
首筋、鎖骨、肩、胸元と荒々しくキスを降らせながらゾロの頭が下りて行く。
片手は胸を掴んだままで、反対の手がグイッと乱暴にナミのキャミソールを捲り上げた。
抵抗する暇も無く素肌の胸がキャンドルの灯りに照らされる。

「ハァッ・・」
ゾロに胸を見られることが恥ずかしくてナミはギュッと目を閉じた。
胸に熱いゾロの息が掛かる。ゾロに見られている。
すぐに反対側の胸も下から持ち上げるように掴まれたかと思うと、
そのピンク色の先端を口に含まれ、ゾロの口内で舐め回された。

「あぁ!んんっ!」

きつく吸われ、軽く歯を立てられる。
感じすぎて腰がゾロの体の下でビクビク跳ねる。
片手は伸ばして横にある壁に付き、片手は下に敷かれたシーツを握り締めて、
ナミは快感に耐えていた。
固くなって立ち上がったその胸の先端をゾロは交互に口に咥え、何度も味わった。
見下ろすナミの目に、必死でナミの胸を貪るゾロの姿が映る。
それを見るだけでもう腰が熱くてたまらない。

ゾロも、刺激を与えるたびに漏れるナミの甘い吐息と声に、そして柔らかい
感触と自分の唾液でヌラヌラと光るナミの胸に、追い詰められていく。
たったこれだけのことで、バカみたいに下が固く立ち上がって痛いほどだ。
早く突っ込みたい。こいつを、自分のものにしたい。
シーツを握り締め、顔を横向けながら必死で耐える女の顔に、
さらに雄の本能が駆り立てられた。

胸への愛撫は続けながら、ゾロは片手でナミのももに触り、
手を徐々に滑らせスカートの中に侵入させて行って、尻の方を撫でた。
すべすべしたその感触が気に入って、何度か往復してからグッと尻を掴んだ。
ナミの体がビクッと跳ねる。
そのままももの付け根周りを指でなぞり、下着越しに股の間へ指を這わせた。

「ああっ、やっ、待ってっ・・ゾロっ!」

ナミの体が突っ張り、ゾロの肩に手を置いて抵抗するように押すが、
ゾロにとっては大した抵抗にならずかえって興奮が増すだけで、
胸に顔を埋めたまま下着の上からナミの割れ目の部分を上下に指で擦った。

「ああぁっ!」

今までで一番大きな嬌声が上がる。
布越しにもわかるくらいにそこは熱く湿っている。
直に確認したくて、ゾロはショーツの中に迷い無く手を突っ込み、
直接その中指を割れ目の中央に伸ばした。

「やぁあんっ」
トロリ。
そこは十分に水分を湛え、もうたっぷり濡れていた。
ゾロが胸に埋めていた顔を上げ、上気したナミの顔を見る。

「すげェ濡れてんぞ・・ナミ」
「もう、言わないでよ・・あんたのせいでしょ・・」

ナミは恥ずかしそうにそう言って壁の方に顔を逸らせた。
こんだけ濡れてりゃもう入んじゃねェかと思ったが、もう少し耐えることにした。

「じゃあもっと濡らすか」
「ぃやぁぁ、もうバカ・・」

ゾロの指が上下に動いて、溢れたナミの液はトロッと指に絡みつく。
指の腹で何度か擦り上げ、上の方にあった固く主張している小さな蕾をつまむ。

「はっ!んあぁぁ・・やっ、そこは・・!」

ビクっと背骨を反らせて逃げようとする体をゾロは自分の体で押さえる。
眉を寄せ目を固く閉じ、歯を食いしばって快感に耐えるナミの顔が
たまらなくゾロをそそる。そのまま親指で蕾を押して刺激しながら、
中指を下のトロけてヒクついた穴にグッと突き入れた。

「ぁああっ!」

狭くて熱い。ナミの中は指一本でもきつい位に収縮して絡み付いてくる。
この中に自分のモノを押し込んだらどれ程だろうと想像するだけで堪らないが、
ココに自身のデカさが収まるのか少し不安にもなった。
ゆっくり慣らしてやりたいが、ゾロ自身もう余裕が無かった。
一度指を引き抜き手をショーツから出すと、ゾロは自分の体を起こして、
両手でナミの腰からショーツを引っ張り上げ、そのまま強引に脚も抜いて脱がせた。
破れたかもしれないが、そんな力の加減も出来ないほど焦っている。

「ちょっと・・」
ナミが非難めいた眼差しを向けるが、んな事今は気にすんじゃねェと無視して、
邪魔になるスカートにも手を掛けると、
「待って・・」
と言ってナミがゾロの手を制し、自分でジッパーを下げたので、
緩んだスカートも下へ引き抜いて投げ捨てた。
膝は閉じているが、下を包むものは何もなくなり丸見えだ。
胸の上へ捲り上げたまんまのキャミソールも強引に上へ引き上げ、ポイッと捨てた。
見下ろしているゾロに、素っ裸になったナミがフッと笑う。
「あんた強引すぎるわ・・」
意地悪く片方の口角だけ上げてそれに答えると、またナミに覆いかぶさる。
再び胸を舌で攻めながら、下は蕾をいじり指を二本に増やして中へ抜き差しを繰り返す。

「あ、んぁあ・・や・・ああっ・・んあああぁっ、ああーーっ!ゾロッ!」

ナミの体がゾロの下で大きく突っ張り弓なりになったかと思うと、
中に入っているゾロの指を思い切り絞るように締め付けてヒクヒクと痙攣した。
背中の反りが戻ると、ナミはシーツを握り締めながらそのまま床へパタンと脱力し、
胸を上下させ乱れた呼吸をしながら目を閉じている。

「・・もう・・イッたのか?」

目を閉じたままナミが軽く頷いた。
あまりの早さと感度の良さに驚きながら、ゾロは胸から手を離し
ナミの顔をのぞき込んで、ドロドロになっている指を引き抜いた。

「おい、ナミ」
声を掛けながら優しく頬を撫でると、ナミは薄っすら目を開けてゾロを見た。

「おれも限界だ。」
ナミにそう言ってゾロは立ち上がり自分のズボンと下着をまとめて脱ぎ捨てた。
全裸で立つゾロの中央に、刀身のように反り返った、太くて長いゾロ自身がそそり立つ。

「そんな・・おっきい・・」

ナミがちらっとそれを見て呟いた。
ゾロが膝をついてナミの足元に座り込む。
「あっ」
閉じてしまった膝を簡単に押し開きズイッとナミの体に近づくと、
片手はナミの膝に置いて、反対の手で自身を握り締め、先をナミの入口に付けた。
チュプっと音がして、ナミがハァ〜と甘い吐息を吐いた。
何度か先を滑らせ、トロトロと溢れ出しているナミの液を先に擦り付ける。
ナミは片手でシーツを掴み、もう一方の手は握り締めて口元に当てながらゾロを見ている。
そんなナミの顔には、期待感の中に、戸惑いと恐怖の滲む表情が見える気がした。
こいつもしかして。
ナミの今までの人生を考えると、初めてじゃないにしても
それは自分から望んだ経験ではなかったかもしれない。
他のクルーと・・の可能性もゼロではなかったが、今はあまり考えたくない。
とにかく過去なんてどうでもいい。
こいつにとってはおれが初めてだと思ってやればいい。ゾロはそう自分に言い聞かせた。

一度入口からソレを外し、ナミに覆い被さるとゾロはナミの両手を持って、
そっと自分の肩に掛けさせた。

「できるだけゆっくりやる」

そう優しく言って口付ける。
そして少し体を起こすと、もう一度自身を握ってナミの入口にあてがう。
擦らせるとそこはクチュクチュと卑らしい音をたてて、さらに興奮を煽る。
片手でナミの腰を持って、グッと先を潜らせた。ハッとナミが息を呑む。
焦っているのに、わざと焦らして動かずそのまま見つめあう。お互い息が荒い。
ついに一つになる。期待感だけで頭がジンジン痺れた。

「挿れるぞ・・」
「うん・・きて・・」

その合図でゾロはズズっと腰を押し出した。




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(2011.06.24)


 

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