sen −3−
panchan 様
「おい!全部飲んでんじゃねェ。」
ゾロがナミの手から瓶を掴んで酒を取り返す。
「ケチ臭いわね、男のクセに。」
「じゃあ自分で取って来やがれ。」
そう言って、ゾロは瓶に残ったわずかな酒を天井向いて飲み干した。
顎を仰け反らせたゾロの、ゴクッと動く喉仏を見る。
「だって腰には力入んないし、ベタベタだし、こんなんで動けるわけ無いじゃない。
まったく・・まさか抜かずに2回もだなんて、信じらんない。エロオヤジ。」
ゾロを恨めしそうに見ながら、いつもの感じで文句を言う。
なんだろう。
お互い裸でエッチの後だというのに、照れ隠しでつい色気の無い感じに言ってしまう。
「誰がエロオヤジだっ。
よく言うぜ。お前何回イったと思ってんだ。すげェすぐ反応するクセによ。
・・・・お前はヤってる時の方が素直だな。」
ゾロがニヤっと意地悪い笑顔でナミを見て、空になった瓶をトンッと後ろに置くと、
いきなり腕をナミの股間に伸ばしてソコに指を突っ込んだ。
「やっ!・・ちょっと!」
いきなりの行動に驚き、ナミは脚を閉じてゾロの腕を掴むがビクともしない。
そのままゾロの指が中を掻き回す。
「ぁあっ、やっ・・もう・・」
ゾロの腕を掴むナミの手から力が抜けていく。
横からナミの肩を胸に抱き寄せ、ゾロが耳元で囁いた。
「ほら・・もう反応してんぞ。・・ココ・・キレイにすりゃいいんだろ?」
その錆びのある吐息混じりの声に背筋が痺れる。
こんな甘い囁き声は卑怯だと思うぐらい、ゾロの声には感じてしまう。
「・・え?」
声の響きに気を取られ、言われた意味がよくわからなかった。
そのままゾロがナミの耳を舌で舐め回した。
ああ、ゾロはまだする気なんだ。まだ私を求めてる。
「ぁあ・・」
甘い声を漏らしてしまう。また腰がウズウズする。
下に指は入ったまま、ゾロは抱いていたナミの肩から手を離し体も離して、
胡坐の腰を上げナミの横から足元に回って膝をついた。
ナミの脚を肘で押して開くと、ゾロは正面からじっとソコを見た。
片手でナミの内ももを押さえ、中を掻き出すように指を優しく出し入れする。
「はぁっ・・あん・・」
感じるナミの顔を満足そうに眺めて、それを続ける。
ナミが膝を閉じようとするのを、ゾロの肘が許さない。
ナミは自分でもまた濡れ始めているのがわかった。
ゾロの指の動きに合わせて、グチュと水音が聞こえる。
ゾロはそれを続けながら空いた手にタオルを持ち、
ベトベトに精液の付いているナミのもも周りや尻の辺りを優しく拭っていく。
「はぁ・・ん」
「・・キレイにしてるだけなのに、感じすぎだろ。」
そう言って鼻で笑うと、ゾロはスッと体を沈め、ナミのソコに口を付けた。
「っ!!」
指を出し入れしながら、ゾロの舌が周りを舐め取っていく。
「ああっ!」
その感覚に腰が熱くなってジワッとまたナミの中から蜜が溢れ出す。
自分の股の間に緑の頭がある姿を見下ろして、ひどく眩暈がした。
内ももにゾロの髪が擦れ、揺れるピアスがチラチラと触れる。
興奮でまた息が乱れ、時々蕾をかすめるゾロの舌使いに頭を仰け反らせる。
「はぁっ・・」
その反応に気を良くして、ゾロの唇が蕾を捉えてきつく吸い上げた。
「やあっ!あぁっ!」
またナミの中がゾロの指に強く絡みつき始める。
暴れるナミの腰を、ゾロはナミのももを担ぐように持って、押さえた。
いちいち反応するナミをフンと笑うゾロの鼻息が掛かり、
ゾロが蕾を舌で転がしながら、指の動きを早めていく。
「ぁあっ!ゾロ!・・あぁん!」
必死に後ろ手を着いてナミは快感に痺れ突っ張る体を支える。
ゾロがナミのソコを舐め回す音とグチュグチュと中を指で掻き回す音が、耳に響く。
自分のももの間でゾロの頭が動いている姿を見下ろし、ナミは頭がおかしくなりそうだった。
ああ、またイってしまう。体が熱くて堪らない。ゾロの指を強く締め付けた。
「んんっ、あぁっ、はっ、あんっ・・!」
あ、イク!と思った瞬間、ゾロが指を抜いた。
「はぁ・・ん・・?!」
なんで?と思って物足りなさそうにゾロを見ると、してやったりの顔でゾロが見上げる。
「まだだ。」
「ハァ・・ハァ・・意地悪・・」
息の上がったナミの顔を上目使いで見ながら、伸び上がったゾロがナミの胸に吸い付く。
「んっ」
きつく吸ってベロっと舐め回し、そのままへそ周りや下腹にも強く吸い付くようにキスを散せた。
徐々に頭が下りて、ゾロが再びソコに口を付ける。
あと一歩の刺激を求めてヒクついているナミの中に、ゾロの舌がグニュっと入った。
「あぁ・・っ」
周りを包む襞ごとゾロの口の中にすっぽり咥えられ、その溢れ出す液をゾロが飲み込む。
強烈に吸い付かれた後、舌で中を舐め回され、腰を捩じらせてその快感に耐えた。
ナミのソコを味わうことに、気付けばゾロはいつのまにか夢中になっていた。
自分の精液など味見しようと思ったこともないが、ナミの液と混ざり合ったソレを
味わってると思うと、妙に興奮してその味も気にならなかった。
紅く色づいたナミのソコは柔らかく、飲み込んで舐め上げても、
後から後から液が溢れ出し、ゾロはそれを味わい続けた。
「はぁ・ん・ゾロ・・」
ふっと、ナミがゾロの手に、指を絡めた。
ゾロがナミの顔を見上げると、潤んだ瞳と目が合った。
「もう・・キレイになった?・・私・・腕が痛いわ・・」
ナミはゾロを見下ろしながら、甘えた声で言う。
もう腰が疼いて仕方が無い。
一度直前まで導かれた体は絶頂を求めて彷徨っていて、はっきりとした
奥までの刺激を欲しているのに、ゾロの舌では短すぎて、もどかしかった。
「ゾロ・・おねがい・・もう・・」
絡めた指でゾロの指を引っ張り、見つめた。
ようやくゾロはナミの腰横に手を着き、体を起こして伸び上がると、
そのままナミにキスをし、舌を入れる。
ピリッと塩気のあるゾロの精液の味がした。
気にせずそれを味わうように、今度はナミが舌を絡ませた。
キスの合間にゾロが言う。
「ナミ・・言えよ・・」
また唇が重なり、舌を絡ませ合った後、互いの唇がほんの1センチ離れた距離で。
「・・どうして欲しい?」
囁く甘いゾロの吐息。
ああ、まただ。すごく恥ずかしいのに、この声には逆らえない。
ナミは小さな声で、でもちゃんとゾロに聞こえるように、言った。
「ん・・・いれて・・」
言って恥ずかしくなった。心臓がドキドキする。
ナミの手をパッとゾロが掴んだ。
「指でいいのか?」
ニヤっとしたゾロはナミの手を持って、自分の分身へと導いていく。
「・・!」
ナミの手を覆うように重ねて、そのままナミの手ごと分身を持つと、
緩く握って上下に扱いた。見る見るナミの手の中でソレが大きく硬くなる。
「それとも・・・これが欲しいか?」
ナミの手がゾロの感触を確かめながら上下に擦る様を見て、二人とも熱が高まる。
それを続けながらゴクっとナミが唾を飲んで、熱っぽい目でゾロを見た。
「うん・・これがいいの」
ゾロがニッと片方の口角を上げた。
「素直じゃねェか・・」
重ねていたゾロの手が離れ、ナミは腕ごとギュッと勢いよくゾロに抱き締められた。
ゾロがナミの首元に噛み付くように吸い付いた。
「ぁあん」
「ハァ・・おれも挿れてェ・・」
ナミの首に食いつきながら、ボソッと余裕の無い声でゾロが漏らした。
もうすでに2回もシたのに。やっと・・と思って期待が高まり、胸が震える。
ゾロが抱き締めていた腕を離しナミを挟むように脚を伸ばすと、
向かい合って座った状態で、自身をナミにあてがった。
入口辺りを先の部分が何度も滑る。上からその様が見下ろせるので、
ナミは異常に興奮する自分に震え、しっかりと後ろ手で体を支えた。
大きなゾロの分身が侵入してくる圧力に備える。
ゾロが反り返る分身を押さえナミの入口に当てると、先がズブっとナミの中に消えた。
「はぁっ!」
ゾロも後ろ手を着き、腰だけ動かしながらナミの中に少しずつ押し入っていく。
「ぁあっ・・んっ・・」
「・・っ・・」
ゾロがナミの中に入っていくのを、二人言葉も無く夢中で見ていた。
すでに一度受け入れたソコは、今度は抵抗も少なくゾロの侵入を許す。
ゆっくりゾロは腰を突き出し、ついにナミの最奥へと届いたが、
自身の全てを埋め込むため腹に力を入れてさらに奥へと押し込む。
「あぁっ」
腹の奥に強い圧迫感を感じながら、ナミは目を細めてゾロが自分の中に納まるのを眺めた。
あんなに大きくて長いモノが、すっぽりナミの体内に入り込み、
股同士の合わせ目では互いのオレンジと緑の毛が混じり合っている。
「入ったァ・・」
ゾロの声にナミが視線を上げると、ゾロは溜息をついて眉を寄せながら目を閉じていた。
ああ、ゾロが快感に耐えている顔だ。
ゾロに貫かれて、まるで足りないものが埋まったような満足感が体に満ちていた。
エッチするのって、こんなに幸せなんだ。ナミはゾロが愛しくて堪らなくなった。
「ゾロ」
ナミはゆっくり体を起こし、自分からゾロの首に抱きついた。
ゾロが長いナミの髪に掌を通して、ナミの背中を撫でる。
「どうした?やけに素直で気味悪ィな。」
「バカ・・」
お互い憎まれ口を叩きながらも、さらなる快感と一体感を求めて、
互いに腰を相手に押し付ける。
「あんっ」
ゾロがナミの尻を掴んで引き上げ、自分の脚の上に乗せた。
額同士をくっ付けて見つめ合った後、ゆっくりと顔を傾けて唇を合わせる。
そのまま、ゾロがナミの細い腰を掴んで少しづつ腰を動かし始める。
互いから目を逸らさず、繋がっていることを噛み締めるように、ゆっくり動いた。
それでも十分に、体も心も高まっていく。
「あん・・は・・ぁ・・はぁ・・」
徐々にナミの息が乱れ始める。
「はぁ・・アンタなんか・・・勝手だし・・乱暴だし・・ん・・
いっつも言うこと聞かないから・・・キライよ・・」
そう言いながら、ゾロの肩にしっかりしがみつく。
「おれもだ・・・お前は・・がめついし・・・いつもエラッそうで・・素直じゃねェ。」
そう言いながら腰を動かし、ナミの唇にキスをする。
「ああっ・・ん、でも・・」
ナミがゾロの頬に手を当て、左目の傷にそっと口付けて言った。
「アンタに抱かれるのは、最高よ・・」
ゾロが動きを止めて歯を食いしばり、片方だけ残るその右目を細める。
ナミはゾロの目の傷を優しく唇で辿りながら、自ら求めて腰を動かした。
「ナミ・・」
ナミを見るゾロの目は、優しく切なく悲しくいろんな色に揺れている。
「後でもっかい抱かせろ・・」
ナミは自分を映すゾロの右の瞳をのぞき込みながら、その言葉に答えた。
「好きなだけ抱いて・・」
ハァーと溜息を吐いて、ゾロがナミの肩に顔を埋めた。
途端にゾロの腰の動きが早くなり、強烈にナミの中を突き上げる。
「あっ、はぁっ、ゾロっ!・・」
「悪ィな、ナミ・・止まらねェ・・」
「ああっ!」
そのまま激しく突かれ続けて、達したナミが崩れるように脱力すると、
ゾロはその体を受け止めながら、しばらくしてまたナミのなかで放った。
腰を持っていたゾロの手が上に滑って、背中を折れるくらい抱き締められた。
ナミもありったけの力でギュウっとゾロの首を締め付けた。
下でもギュッとゾロを締め付ける。
もうこれ以上密着できないそのギリギリまで近づいて、一つになって。
しばらくそうしていたが、苦しくなってきて離れた。
「ゲホッ・・お前、殺す気か・・」
「ハァハァハァッ・・私だって・・息できなかった・・じゃない・・!
アンタ・・バカ力なんだから・・加減してよ!もうっ・・バカ!・・」
「バカ、バカ、うるっせェ。」
ナミを抱いたままゾロがゴロンと仰向けになった。
ゾロの上に重なるナミは分厚い肩に頭を預けて、
呼吸に合わせて上下する胸に耳を当てゾロの心音を聞きながら、目を閉じた。
ゾロがナミの背中を撫でる。
しばらく嵐の音を聞きながらまどろんでいたが、
背中を撫でていたゾロの手が尻の方に移動し、
その手つきが妖しくなってきて、ナミは顔を起こした。
「ゾロ。・・もう、早く抜いて。」
「もっかい入ったままでいけるか挑戦しねェか?」
「イヤ。」
ナミの即答にゾロは残念そうな顔をして、ナミから手を離し、頭の後ろで組んだ。
「じゃあ抜けよ。」
ふてぶてしくナミを見下ろしている。自分で抜けということらしい。
「んっ・・」
両膝をついて立ち上がりナミが腰を上げると、ズルっとゾロのソレが抜け出てきた。
勃起していなくても、粘液にまみれたゾロのソレは存在感があった。
持ち主に似てふてぶてしい、と思った。
またドロッと流れ出す感覚に、ナミは手を伸ばしてタオルを取り、自分の股に当てた。
さすがに3回目ともなると、量は先程より少なそうだ。
「ついでにコッチも拭いてくれ。」
チラッと自分のソレを見て、目線でナミに合図を送る。
「アンタねえ・・」
「さっきはおれがキレイにしたんだから、お互い様だろ。」
ナミが下唇を噛んで複雑な顔をし、すこし悩んでから言った。
「・・・口はイヤよ。」
「・・んなことしろって言ってねェ。ただ手で拭いてくれりゃいい。」
ちょっと怒った口調で言うと、ゾロはタオルを持つナミの手を掴んで、そこに導いた。
目線を落とし、ナミはそうっと優しくゾロのソレを拭き取り始める。
ソレを手で持って、周りや裏側まで丁寧に拭いていく。
全裸でゾロに跨り、夢中で分身を手にしているナミの姿に、ゾロはまた反応し始めた。
ナミが目線を上げる。
「アンタってやっぱり・・・エロい。」
「そうでもねェって。」
「なんでそんなこと言えんのよ!もう何回もシてんのよ?!」
「なんでって・・こんなに何回もシたのはお前が初めてだ。」
「!!」
ソレを手に持ったまま、ナミの顔が赤くなった。
「ゾロ・・」
泣きそうになった。潤む瞳を見て、ゾロが起き上がってきた。
「どうする?また勃って来ちまったが・・・挿れるか?」
ゾロの首に抱きついて、肩に顔を伏せ涙を堪えた。
「ナミ」
ゾロが優しくナミの脇腹を何度も撫でるので、くすぐったくなったナミは顔を上げ、
笑顔でゾロの耳に顔を近づけると、嬉しそうな声で言った。
「うん、きて。」
もう一度座った状態で繋がって、抱き合った。
ゾロの眉間の皺や、頬、無精ひげの残る顎にキスを降らせる。
耳にキスをし、そのままピアスを咥えて引っ張ったり、分厚い肩に噛み付いたり。
お返しとばかりに、細い首や肩の刺青に噛み付かれ、胸を揉まれて先を強く摘まれる。
そんな風にじゃれ合いながら、ゆっくりお互いの体を味わった。
いつまでもこうしていたいと思っても、終わりは来る。
もう何度もイって、ナミの体はかなり疲労していた。
何度も突かれて痛みを感じ始めた奥と擦れて熱いソコ以外は、
麻痺したように体の感覚が薄れ、フワフワ浮いているようだった。
ゾロの体にもたれ掛かり、ゾロに支えられながら、まだゾロの欲を受け止め続けていた。
「ナミ、大丈夫か?」
「・・うん」
ナミがうつろな目で答える。
「もうイきそうだから・・しっかり掴まってろ。」
そう言ってナミの腕を持って肩に掛けなおした。
ナミが細い腕でゾロの太い首にかろうじて掴まる。
ゾロは後ろ手を着き、片手でナミの腰を支えると、激しくナミを突き上げた。
強く揺すられ、昇りつめた何かがパァと弾けたように体の力が抜けて、
ナミはそのまま意識を手放した。
ゾロもまた、ナミの中で果てた。
「ナミ、おい。」
揺すってみても反応がない。気を失ったか。
ゾロに崩れかかっているナミをそうっと後ろに横たえ、ゾロはナミから自身を抜いた。
もうほとんど出るものも残っていなかっただろう。
目を閉じてぐったりしているナミの髪を優しく撫でて、額に軽く口を付けた。
「悪ィ、ちょっとヤりすぎたな。」
その柔らかい頬を撫でながら、ちょっと申し訳なく思った。
ナミをシーツで包み、ひょいと抱きかかえて広いところへ移動させる。
そうっと下ろして、畳んで置いてあったもう一枚のシーツを取りに行き、
またナミの元へと戻るとそれを広げて掛けてやる。
隣に横になって、ナミの頭を軽く持ち上げ自分の腕の上に乗せた。
そのままナミの体を抱き寄せ、シーツとゾロの体でしっかり包む。
「これでもう寒くねェだろ。」
温かくて柔らかいナミの体の抱き心地に酔いしれていたら、
急激に眠気が襲ってきた。
さすがのゾロも、全ての精気を使い果たした抜け殻の気分だった。
まさかナミとこんなことになるとは思わなかったが、今は満足感しかない。
最後に目の前のオレンジ色を視界におさめ、眠りに落ちた。
耳元で響くゾロのイビキにナミはジワジワと意識が戻った。
薄っすら目を開けると、目の前にゾロの顎がある。その上に、大口を開けたゾロの寝顔。
こんな間近で見るのは初めてだけど。のん気な寝顔に思わず笑みが浮かぶ。
その逞しい大きな体でしっかりナミを抱き締めて寝ている。
どうしてこうなっちゃったんだっけ?と思い出そうとしたが、どうでもよくなった。
麻痺した頭で考えるには、あまりにも今が幸せすぎて。
そのまま、また目を閉じた。
心地よい疲れと、優しく包むゾロの温もりに、身を任せた。
小屋の中、穏やかに二人の寝息が響く。
幸せそうに抱き合って眠る二人を見届け、蝋の尽きたランタンの灯がフッと消えた。
翌朝、目を覚ますまで。
束の間の、甘い夢を。
おわり
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(2011.06.24)
<管理人のつぶやき>
表の投稿作品『線』の2.5話部分デス。読者の皆様の密かなご要望に応えてpanchanさんが濃厚な床作品に書き上げてくださいました!
なんて激しくて熱い夜だったんでしょう!抱き合って眠るこの刹那は二人にとってまさに至福の時。けれど後に待ち受ける事態を思うと、本当に束の間の甘い時間であったのだと切ない気持ちにもなりますね;;。
panchanさんの初の床作品であります。panchanさん、2.5話部分を書いてくださいましてありがとうございましたーー!!