なんとかナミと知り合える機会はないだろうか?
以前バスの中で会えたが、それ以降俺はバスに乗っていない。
あの時は自転車を修理に出していたからバスに乗った。その自転車も修理から戻ってきたので、バスに乗る理由がない。
はぁ・・・どうしたものか。
気になるアイツ2
ねここ 様
「おいマリモ野郎!放課後ここに来い!時間は6時だ」
サンジはそう言ってメモ用紙を投げつけてきた。
そこには学校の近くのカラオケボックスの地図が書かれていた。
「何なんだよいきなり・・・それにここなら地図見なくてもわかるぞ?」
「そうか。まぁ何度も言ってるしな。手間が省けた」
「で、なにするんだ?」
「それは来てのお楽しみさ。ついでにルフィも来る」
「カラオケ・・・●ャイアンリサイタルになるんじゃねぇの?」
「ああ、数あわせに・・・」
「数あわせ?なんのだ。言え」
「いや、なんでもない。聞き流せ」
チャイムが鳴ったのでそこで話は終わった。
「ここか・・・」
ついたら入口でサンジが待っていた。
「良し来たな。いっくぞ〜♪待っててねロビンちゃんvv」
最後の言葉がとても気になったが、特に突っ込まず、取りあえずサンジについて行った。
部屋に入ったとき、数秒固まった。
いたのはルフィと、女3人。
水色の髪の女と、黒髪の女とそして――
「ああ、ナミさん、ロビンちゃん、ビビちゃん!お待たせしてすみませんでしたぁ!このくそマリモが遅くって・・・」
「マリモって言うな!!」
オレンジの髪――ナミ。
なんで女が居るんだ?いや、サンジは『女が居ない』なんてことは一言も言ってないが。
それに、なんでアイツが、ナミが居るんだ?
――でもこれで知り合えるきっかけが作れた。そのことについてはサンジに感謝しよう。口にはださねぇがな。
「じゃぁ最初に自己紹介しようかvおい、まずはてめぇからだ。ルフィ」
「おう!俺モンキー・D・ルフィってんだ!よろしくな!」
「・・・ロロノア・ゾロだ」
「無愛想なマリモヘッドはおいといて、次はビビちゃん達お願いしま〜すv」
「あ、はい。私はネフェルタリ・ビビです。以後お見知りおきを」
「ロビンよ」
「ナミ・・・です」
「自己紹介も終わったことだし、話したり歌ったりしちゃいましょうか!」
席順は俺が一番は時に座っていて、隣にルフィ、そのまた隣にサンジ。
俺の正面にナミ、その隣がビビ、そのまた隣がロビン。
まぁ席替えはしなくても皆これで納得しているだろう。
「あ、あの・・・ゾロ、さん」
「同い年だろ。ゾロで良い」
「え、じゃぁ、・・ゾロ。なんで合コンに来たの?」
「ああ。サンジに騙された、とでもいっとくか。お前は?」
「私も似たような感じ。だからあんまり乗り気じゃないんだ」
「そうか・・・じゃぁ抜け出すか」
「え?」
「おいサンジ。俺ら抜けるわ。じゃぁな」
「え・・・っておい!抜けるって!」
「行くぞ!」
「う、うん」
そして2人は部屋から出て行った。
残された人たちはと言うと・・・
「・・・これで決着つくか?」
「つくと良いな〜♪」
「そうせですね。ナミさんすごく悩んでいたから・・・」
「ご協力ありがとう、コックさん」
「いえ〜ロビンちゃんとナミさんのためならvv
それに、アイツもなんかもどかしかったから」
「優しいのね」
「あ〜、あなたの方が優しいですよロビンちゃ〜んv
こっちはこっちで楽しみましょ〜」
「さて、これからどうするか・・・」
「あ、あの・・・」
「あぁ、ごめん。付き合わせちまって」
「あの、もう帰って良いかしら?親が心配するから早めに帰りたいの」
「ああ、そうなのか・・・」
「じゃ、じゃぁまた」
「あのさ!ナミ」
「!!
・・・なぁにゾロ?」
ナミはゾロに名前を呼ばれたことに吃驚しているようだった。
「あのさ、明後日文化祭有るじゃんか。それに付き合ってくれねぇかな?」
「え?文化祭に?・・・いいわよ。付き合ってあげる。
じゃぁ明後日2組に来て。絶対よ!じゃぁね」
「じゃぁな!!」
そしてナミは走り去っていった。
取りあえずまた会える約束ができた。
あとは自分がどうするか、だ。
文化祭・・・がんばるか。
・・・何時になったらナミに告白できるかな・・・?
FIN
(2006.08.01)Copyright(C)ねここ,All rights reserved.
<管理人のつぶやき>
ねここさんの前作『気になるアイツ』の続編です!
気になるコが「ナミ」ということまでは分かったけれど、知り合うきっかけがない。
それをサンジくんがお膳立てしてくれた。サンジくん、ええやっちゃなあぁ〜〜^^。
でも最後はゾロが男気を見せてくれた。ゾロ、文化祭デートがんばれー!
ねここさんの11作目の投稿作品でした。まだまだ続きそうな気配。楽しみにしています!
この続きを書いておられるとか・・・・楽しみにしてマス!