魔女の瞳はにゃんこの目・2 −7−
びょり 様
村から少々離れて建てられてた(←過去形)研究所から歩く事約30分。
ウソップと呼ばれた少年の自宅は、村の一角に建つ、黄色い土壁の小じんまりした物でした。
扉を開くと同時に、薬品の匂いでツンと鼻を付かれます。
室内はフラスコやビーカーといった実験用器具やら、得体の知れない化学薬品やら、字が汚くてとても読めない設計図やらがひしめき合って、足の踏み場も見当らないほど雑然としていました。
ウソップは棚で仕切って無理矢理空けた卓袱台スペースに全員を通すと、自身は上座に、右サイドにはピーマン・ニンジン・タマネギを、左サイドにはルフィ・ゾロ・ナミを着かせて、おもむろに話をし始めました。
「今から1年前の事だ。
平和だったこの村に、『スリムッド』と言う名の、怪しい女占い師が住み着いた。
そいつは自分の事を『オレンジの森からやって来た、何でも見える金の瞳を持つ魔女だ』と触回り、集めた大勢の信者を使って、村で1番高い丘の上に、巨大な鏡のピラミッドを建てやがったんだ。」
「鏡のピラミッド?」
カレーライスを掬う手を止めて、ナミが尋ねます。
ライスとカレーをよく混ぜ合せて1口食べた後、ウソップは更に話を続けました。
「ほほフヒムッドが…『もう直大地震が起きて、世界は破滅する。助かりたい者は自分の信者となり、ピラミッドに避難せよ』っつってな…。」
「鏡じゃ地震が起きたら、ひとたまりもないじゃない!」
「中央に更にピラミッド型したシェルターが在るらしいんだよ。…それを霊的な力で覆い、守る為に、鏡でピラミッドを拵えたんだと。」
「……思っ切し眉唾ねェ。本当に大地震を危惧してるってェなら、シェルターだけで充分でしょ。ハッタリかまして信者集めてるだけにしか聞えないけど。」
頬杖ついてスプーンを片手で揺らしつつ、さも呆れたようにナミは溜息を吐きました。
「ああそうさ!…どう見たってペテン師だよ、あの女!」
ウソップが険しい顔してジャガイモにスプーンを突刺します。
スプーンはジャガイモを真っ二つに分ち、木皿の底を叩いて高い音を響かせました。
「…けど…皆…『もしも本当だったら』って不安に思うのか…騙される人が後を絶ちゃしねェ…!!
村の何人かも騙されて信者になっちまった!!
信者となりシェルター入る為には1億ベリー…それ以外にも占い1件につき、10万ベリーもぼったくられるってのに!!」
「そりゃ凄ェ額だ。流石は『オレンジの森の魔女』だぜ。…ひょっとして、おめェの親戚だったりしてな。」
隣に座るナミに向い、ゾロが小声で茶々を入れます。
その顔をナミはじろりと睨み返すと、テーブル下の腿をギュッと思い切り抓りました。
抓られたゾロの口から「…!!」と、声にならない悲鳴が零れます。
「…最近じゃ、村の人達も諦め顔だ。
説得したって聞かねェんなら、目が覚めるのを待つしかない、騙される方も悪いんだからって…。
…けど…俺は皆が騙されてるのを知ってて、放っとく事は出来ねェ…!!
だから地震予知メカを発明して、『大地震なんて起らない』事を皆の前で証明し、あの女の嘘を明らかにしてやろうと考えたってのに……!!」
そこまで話すとウソップは勢い良く腰を上げ、傍で黙ってカレーを掻っ込んでいたルフィの胸倉掴み、ガックンガックン激しく揺さ振りました。
「お前らが!!!お前らが落ちて来て破壊しちまったお蔭で、全計画がパアだ!!!半年の苦労が海の藻屑の水の泡だ!!!研究所まで吹っ飛ばしやがってちくしょーどうしてくれる!!?弁償しろ!!!元通りにしろ!!!タイムマシン乗って最初から出直せェ〜〜〜!!!!」
「ぶっっ…!!!ばばばべぼっっ!!ばべーばぼぼべぶばぼっっ!!!」
「煩ェ馬鹿ヤロー!!!大体何で俺がそんなおめェらに夕飯御馳走してやんなきゃなんねーんだよ!!?そこが1番納得行かねーぞコンニャロー!!!!」
「あー駄目駄目。そいつら『貰った物は俺の物。奪った物も俺の物』なポリシーで生きてるから、言うだけ無駄だと思うわよ。」
そう言いつつナミは、よく煮込まれたジャガイモをスプーンで掬って、美味しそうに頬張りました。
「ぞっっ…!!んばごぼ言っばっべ!!――俺達お前の造ったメカの爆発に巻込まれた被害者なんだぞ!!お詫びに夕飯ぐらいごちそうすんのが筋ってもんだろォ!?」
「だからお前らが落ちて来た衝撃で爆発したんだろがっっ!!!ちゃっかり責任転嫁してんじゃねェよ馬鹿ヤロー!!!」
ウソップの手を振り払い、ゲホゴホ咽ながら文句を付けるルフィに、ウソップは泣きながらツッコミを入れました。
「…人類長年の夢でありながら、未だかつて誰も完成し得なかった画期的大発明を…一瞬で木っ端微塵子にしてくれやがって……どう弁償してくれんだよ〜〜〜〜おいおいおいおい…!!!」
「「「博士ェ〜〜〜〜!!!」」」
喚いてる内感極まったのか、ウソップは遂に卓袱台に突っ伏して泣き出しました。
ウソップの左側で並んで食べてたチビ3人組も、共鳴して激しく泣きじゃくります。
涙のカルテットを奏でる連中を、ルフィ・ゾロ・ナミの3人は、やれやれといった風に眺めていました。
「…『地震予知メカ』ったってなァ…自然現象を予知するなんて大それた事…人間に出来るもんかねェ?」
短い髪をガリガリ掻き毟って、ゾロが疑問を口にします。
「出来ない事も無いわよ。」
それに対してナミはあっさりと返答しました。
「どうやって?」
不審の表情浮べてゾロが聞返します。
食べ終えスプーンを皿に置き、「ご馳走様」を言うと、ナミは卓袱台を大地に譬えて、ゾロに説明し出しました。
「私達が立ってるこの大地は、決して安定した物じゃない。
常に生物の如く、地底深くで鼓動を繰返してるの。
地底からの鼓動を受けてく内…表面覆う硬い岩盤に、少しづつ亀裂が走る。
そうして何時しか限界を超えて、解放されたエネルギーは地表へと伝わり、激しく揺さ振るの。
――これが『地震』のメカニズム。
一気に破壊されて起る現象ではないのだから、前兆を正確に掴めれば不可能じゃないわ。」
「前兆を掴むったって…地底深くで起る現象なんだろ?地面に立って居ながら、どうやってそれを知るってんだ?」
「岩石は圧力を受けて破壊される直前、電流を発するわ。
それをキャッチ出来れば、数時間〜4日前以内に予知出来なくもない。
多分この子が発明したのは、そういった地電流計測器だと思うけど…。」
「ああ、その通りだぜ!」
ちらりとナミから視線を送られたウソップは、咳払いして得意満面に認めました。
「へェェ!」
「そんな不思議メカ造ったのか!!すげーなお前!!」
ゾロとルフィが感心して目を見張ります。
ウソップは益々満更でも無さそうに、胸を反らせました。
「確かに、本当に完成させたのなら、凄いけどねェ。」
「本当に完成させたっつってんだろうが!!」
疑いの眼で自分を見るナミに、ウソップがムッとして叫びます。
――バン!!と彼に叩かれた卓袱台が、空になった6枚の木皿を震わせました。(ウソップは未だ食べ終ってません)
「俺様を誰だと思う!?この世に生を享けてから、今迄に発明した数8千点!!奇跡の天才博士『ドクターウソップ』様とは俺の事だァァァ!!!」
「ドクターウソップばんざーい!!」
「泣く子も笑わす正義の博士!!」
「長いお鼻は何でも出来るしょーこだぜ!!」
卓袱台に上り、腰に手を当て、カッチョ良くポーズを決めるウソップ。
その背後に回ったチビ3人組が、口笛吹き吹き拍手して盛上げます。
しかしルフィ・ゾロ・ナミの3人は、ハニワ顔して、しらーっと黙ってしまいま
した。
「…『ドクターウソップ』なんて、聞いた事有るかー?ゾロ??」
「いんや、聞いた事無ェな。」
「8千点ねェ…そんなに有るなら、此処に並べて見せてよ。」
ギクリと、ウソップが固まりました。
「…そっ!…それは出来ねェ!…が…」
「あら、出来ないのォォ?…やっぱり嘘なんだ!」
「ぐっ!!」
「違う!!博士はウソついてないよ!!」
ナミに追求され、返答に窮するウソップに、タマネギ頭のチビが助け舟を出します。
「今まで発明した数は、確かに8千点なんだ!!…ほとんど失敗しちゃったけど。」
「でも発明した数だけなら誰にも負けないんだ!!…たいてい造ったその場でこわれちゃうけど。」
追い討ちをかける様に、ニンジン頭のチビと、ピーマン頭のチビが、フォローを入れました。
「てゆーか、フォローになってないし。」
「てゆーかガキばっかだな。」
「て言うか、一体何なんだよ?このチビ共。」
いぶかしむナミ・ルフィ・ゾロの前で3人のチビは頷き合うと、卓袱台に飛上ってウソップを取囲み、同じくビシッと腰に手を当てポーズを決めました。
「博士の1の助手、『ピーマン』!」と、ピーマン頭の白衣着たチビが名乗ります。
「博士の2の助手、『ニンジン』!」と、ニンジン頭の白衣着たチビが名乗ります。
「博士の3の助手、『タマネギ』!」と、タマネギ頭の白衣着たチビが名乗ります。
「「「3人そろって…『ウソップ幼年発明団』だ!!!」」」
「そして俺様が3人の上に立つ天才博士、『ウソップ』様だァーー!!!」
高らかに宣言する4人の声が、室内に木霊しました。
「…齢4歳と思しき幼児を従える天才博士か。」
「…何だか知んないけど、卓袱台に上るのはお行儀悪いから、止めさせた方が良いわよ博士。」
「ま、いーんじゃねーの?楽しそーだし♪」
「うう煩ェー!!!笑うなァー!!!」
卓袱台オンステージを観る3人が、如何にもお愛想でパチパチと拍手します。
何処か馬鹿にしてる雰囲気感じ、ウソップは指を突き付け怒鳴りました。
「…確かに、未だ失敗してばかりで碌な発明してねェさ。…けどなァ!!俺は彼の発明王『ヤソップ』の息子だ!!親父の名に懸けても、何時か必ず世界の度肝を抜く様な発明をしてみせる!!」
そう宣言すると、ポケットから懐中時計を取出し、パカッと開いて3人の前突出します。
銀蓋の裏には、今よりずっと幼いウソップと、ウソップを抱締め微笑む鼻の長い女、そしてウソップに似たモジャモジャ頭の男とが、1枚の写真になって貼り付いていました。
「「「ヤソップ!!?」」」
笑っていた3人の目が、驚いた様に見開かれました。
「俺、お前の父ちゃん知ってるぞ!!シャンクスのチーム入ってる、すげー発明家だ!!『自分の持ってる光度計はヤソップが発明した物だ』って言ってた!!」
「…言われてみりゃ、写真で見た『ヤソップ』の顔にそっくりだ…そうか、てめェはその息子か!」
「私も知ってる!…そうか、鷹がトンビ産んじゃったのねー。」
掌返す様に興味津々、立上って自分の顔をジロジロ見詰るルフィ・ゾロ・ナミに、今度はウソップが面喰いました。
「…シャンクスって…お前等、あのトレジャーハンター『シャンクス』の知り合いか!?」
「おう!!シャンクスは俺の義父だ!!」
にかりと誇らしげにルフィが笑います。
その両肩をウソップに力いっぱい掴れました。
「…じゃあ!!…それなら、俺の親父の行方知らねェか…!?1年前、『シャンクス達と一緒に宝探しに行く』っつったまま…戻って来ねェんだよ!!レーダー造ったり、色々試してみたさ!!…けど…俺…未熟だから……ちっとも成功しなくて…!何処で何やってんだよ親父の奴!!知ってたら早く帰って来いって伝えてくれよォォ…!!」
卓袱台から飛び降り、悲痛な表情浮べて、ウソップが迫ります。
自分を真直ぐ見据える瞳から視線を外し、ルフィは静かに頭を振りました。
「……悪ィ、知らねェ。…シャンクスも…1年前から、行方不明なんだ…!」
ルフィを掴んでいた両腕が、ゆっくりと離れて行きます。
放心したウソップは、その場にしゃがんでしまいました。
ルフィとゾロとナミが、チビ3人共が、黙って元の席に戻ります。
暫くの間、全員一言も喋らず…室内は沈鬱な空気に満たされていました。
「………親父と約束したんだ。」
俯いたまま、ポツリとウソップが呟きます。
「…何時かきっと、俺も偉大な発明家になってみせるって…。したら親父…『発明家は何時如何なる時も、人の為になる物を造れ!』って…。
――親父の意志を継ぎ、日夜世の為人の為に研究続ける孤独な天才少年!!
見た目は10歳の子供でも頭脳は大人!!
それがこの俺、『ドクターウソップ』!!
人々を騙し、私腹を肥やす、邪悪な魔女め…!!
天の目は誤魔化せても、このウソップ様の目は誤魔化せねェェ!!!」
「よ!!ドクター世界一!!」
「ボクらの味方、ドクターウソップ!!」
「悪党どもにぶちかませ!!」
喋ってる内興奮して来たのか、再び卓袱台をステージにして、見得を切るウソップ。
ピーマン・ニンジン・タマネギの3人が、やんやの拍手喝采で、背後から盛り立てました。
「…よく解んねーけど、面白ェ奴らだなー♪」
「…ありゃ空元気超えて、能天気っつうんだな。」
「いーじゃねーかそれで!俺、面白くて楽しー奴は大好きだ♪」
「…まァでも兎も角……要は『自称オレンジの森の魔女の嘘を明らかにしよう』としてた訳で…どうやらこっちの目的と重なるみたいね…。」
そう呟いたナミは、卓袱台をドン!と叩き、盛上ってた4人の注目を集めると、用件を切出しました。
「ねェ、その『オレンジの森の魔女』が居る鏡のピラミッドまで案内してくれない?私達、そいつに用が有って、此処まで来たの!」
ウソップとチビ野菜トリオが「え!?」と同時に驚いて、ナミ達の顔をマジマジと見詰ます。
「…何だよ…?おめェらも『魔女の占い』目当てで、此処に来たってかァ?」
ウソップの3人を見る目が、急に冷ややかなものへと変りました。
ナミ達を前に、卓袱台上どっかりと胡坐を掻くと、すっかり冷えたカレーをガツガツ平らげます。
食べ終えた食器を重ねて台の端に片付け、大きなゲップを1つ吐いてから言いました。
「止めとけよ!…言っただろ!?人を騙して暴利を貪る強欲かつ邪悪なペテン師、それが『オレンジの森の魔女』の正体――」
――ドムッッ!!!!
「うぉえぇぇ!!!?」
ウソップの腹に、ナミのヘビー級右フックがめり込みました。
「…ゲッ!ゲボッ!!…な、何だよいきなり!?カレー戻しそうになったじゃねェか!!?俺何か拙い事言ったかよ!!?」
「別にィ〜。ちょっと殴りたくなっただけよ!」
「そんな理不尽な理由で人殴んなよ!!!自分の気持ちに素直なのにも程が有るぞ!!!」
ウソップが前つんのめって涙目で抗議するも、ナミはプイと視線を逸らして澄ましてるだけです。
2人の遣り取りを観ていたルフィとゾロは、顔を見合せ噴出しました。
「…占って貰おうったってな〜!1件につき10万ベリーもぼったくられんだぞ!そんな大金、お前等持ってんのかよ!?」
――パチン!とナミがウソップに向けて指を鳴らします。
すると宙に大きな皮袋がパッ!と現れ、ウソップの頭上にドサッ!!と落ちて来ました。
「痛ェ!!!なな何だ何だいきなり!!?――ってこれ、金貨じゃねェかぁぁ!!?」
「ほほ本当だ!!!中に金貨がぎっしりと…!!!」
「すげェェ!!!いくらくらい入ってんのかな!!?」
「こんだけ有ったらプリン何コ買えるかなァァ!!?」
「肉何kg買えっかなァ!!?」
袋を開けて見ると、中には金貨がぎっしりと詰まっていました。
豆電球型天井灯の光を受けてキラキラ輝く金貨に、ナミとゾロを除く全員が色めき立ちます。
「全部で1千万ベリー有るわ!」
はしゃぐ5人を前にして、ナミは平然と言ってのけました。
「1千万ベリーも!!?」
「こここれ全部お前の金か!?」
「すげーなナミ!!今度肉おごってくれよ!!」
「てゆーかオレ見てたぞ!!この人がパチンと指鳴らしたら、空中に金袋がパッと現れたんだ!!」
「そそそれって魔法ォォ〜〜〜!!?」
「本物か?」
歓声と驚嘆と疑問が乱れ飛ぶ中、ゾロが冷静に尋ねます。
「勿論偽物よ。24時間後には跡形もなく消えるわ。」
「だろうな。」
「「「「「えええ〜〜〜!!?ニセモノォ〜〜〜〜!!!?」」」」」
5人の落胆する声が、家中に木霊しました。
「…おお前…何者なんだよ…!?ひょっとして魔女…だとか?」
「ピンポーン♪御名答!」
あっさりとナミが認めます。
一斉にどよめくウソップとチビ野菜トリオ。
4人はナミの目前でヒソヒソと話し出しました。
「そそそう言えば…『ジシンドラー』爆発の方に目が行っちまってたけど…こいつ、空から箒に乗って、降りて来やしなかったか…?」
「ボク見たよ!それに…最初見た時、目が金色に光ってた!」
「金色ォォ!?馬鹿言え!!『オレンジの森の魔女』じゃあるまいし!!」
「そうだぞタマネギ!よく見ろよ!あの人の目、茶色いじゃないか――」
おもむろに全員振返って、ナミの瞳を窺います。
その瞳は先程まで目にしていたのと全く違い、金貨の様にピカピカ光り輝く金色でした。
「「「「金色に変ってるゥ〜〜〜〜〜!!!!?」」」」
顔色を蒼白に変えた4人が、ナミから逃げるよう後退ります。
「…お…お前…もしかして、ひょっとして……『オレンジの森の魔女』じゃ…?」
壁に背中を擦り付け、恐る恐るウソップが尋ねます。
そのウソップの体に、チビ野菜トリオはブルブル震えて、がっしりとしがみ付きました。
「ええ!…正真正銘、本者のね!」
茶目っ気たっぷりにウインクして見せます。
4人の口から甲高い悲鳴が飛び出しました。
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