思ったより、イイ体してるな、この女。結構胸もでけぇし…あのナミにも負けてねぇな。まっ、触り心地はやや硬めかもな?何せ道場の跡取り娘、竹刀振ってりゃ筋力もつくってモンだ……

けど、ナミの触り心地は、ありゃ、犯罪みてぇなもんだから、比べるのは失礼…

おい!遣ってる最中に、何考えてンだ?俺は……






御祝儀  −2−
            

CAO 様



白く細い指先が、ゆっくりと俺の頬に延びて来る。その指から眼が離せなくなった。俺の頬をすっとなぞり、親指が俺の唇を捉える。柔らかい指の腹は、まるでさっき味わったばかりのコイツの唇を彷彿とさせる。
信じられない事に、いつのまにか俺は目を閉じていた様だ!甘い指の感触が、堅く閉じていた俺の唇を開かせようとしている。唇の上を這う指を、噛みちぎりたい衝動に駆られ、目を見開く…その眼前で、初めて見るナミの優しい微笑みがあった。そして、近づいて来るコイツの…唇。

美しい…そう、コイツに対して初めて抱いた感情だ。

その気持ちに、俺自身一番驚いた。思わず……
「おい!はなっから、仕切り直しかよっ。」
あからさまに眉間に皺を寄せた俺に、ナミはひるむ事無く唇を重ねながら呟く。
「アンタが見本みせろって…」
甘噛みされた下唇に、恍惚とした痺れを感じながらも、
「だからって、何もキスからやり直さなくても…もう、ここまできてんのによ。」
ナミの腰に手を回し、引き寄せ、下腹部に俺のモノを押しつける。今度は、体を離す事無く、むしろナミから全身を俺に預ける様にしながら、
「あたしに任せるんでしょ!黙ってなさい。」
「けど……」
「これ以上口答えすると、ほんと止めるわよっ!」
そりゃ、まずい!俺は口を閉ざした。


コイツの唇と舌が、俺の全身を這い廻っている。そして、しなやかな腕と柔らかい指も…余すところ無く。喉仏を噛まれながら、乳首を指で弾かれた瞬間は、まるで初めて女を抱いた時のような、恥辱にもに似た快感が俺の中を駆け巡った…かなりヤバい!
指先が俺のモノに触れている。間もなく、掌に包まれる。右手が棹に掛かり、左手は袋を包み込む、イイ。……いつも俺等にグーパン食らわすコイツの手。同じ筈の手が、こんなに愛しく思えるのは、コイツ曰く「ムード」とやらが見せる幻覚なんだろう…優しく扱く右手と柔らかく揉み解す左手に、先走る俺自身は、意志に反してドンドン硬く成って行く。
…マジで、やべぇ〜。気を逸らせねぇと…

!その時、コイツのでけー胸が目に飛び込んできた!考える暇なく、その白い誘惑に手を伸ばす。
…なんだ?この吸い付く様な手触り?跳ね返す様な弾力と溶けてしまいそうな柔らかさが同居している。俺の掌で包んだ瞬間、乳首がククッと音を立てたかと思うほど、勢い良く硬く起立した。
その先端を、人差し指と中指の股に挟み、壊さぬ様ゆっくりしかし力を込めて、揉み上げてやった。ナミ見る。出来る限り、余裕を繕いながら…下向いてやがる。
「…ん…はぁ。」
なかなかイイ声じゃねぇか。俺は完全に、自分を取り戻した!そう思った途端、顔上げやがったっ!衝撃が走った。形容しようの無い、怒りとも憤りとも喜びとも悲しみとも違う、けど全ての感情が詰まった茶褐色の瞳がそこにあった。無性に欲しくなっちまった。今直ぐ、コイツの総てを…
思いっきり引き寄せ、抱き締め、口づけた。口内で逃れようとするコイツの舌を、力付くで絡め取り、思うがままに蹂躙する…そうしないと、どっか遠くへ行っちまいそうな、俺を置き去りにしそうな…そんな眼だったんだ。

(戻ってこい!今俺とやってんだろ、お前は!俺を見ろよっ!俺だけを感じろ!俺はお前が……)

…俺は今、何を考えようと、何を言おうとした?
一瞬、動きが止まっちまった。
その隙を逃す事無く、ナミが言い放った!
「何すんのよっ!これからが好いトコなのにっ!」
いつもと同じ怒った顔で…コイツだ!俺は、ホッとした。
「い、いや…その…」
「何で、おとなしくしてらんないの?ほっんとバカ!」
「……すまねぇ。つい…」
「つい、じゃないわよっ!……まっ、あんまりにも良くって、耐えらんなくなる気持ちも解らないでもないけど……どう?出しそうになった?ふふっ。」
ちっ、否定できねぇ。
「……続き、やってくれよ!」
「どうしてもって言うなら…けど、覚えておいて!一回きりだから、出したらそこで終わりよっ。」
「なっ!一回って、そういう意味かよっ?」
「自信ないの?」
色々言いてぇ事もあるが、とりあえず身を投げ出してやった。
満足気な表情で、俺のモノに顔を近付けて行くコイツに、

「…ナミ、どこにも行くな。」

……聞こえなよう呟いた。




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(2006.01.09)


 

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