Dream −2−
ねここ 様
どうもこの世界は、アーロン一味に支配されているらしい。(要約しすぎ)
「てかよ、お前なんでそんなこと知ってんだ?」
「この紙に書いてあった。」
そう言ってナミは一枚の薄っぺらい紙を取り出した。
それにはこう書いてあった。
『今からもう何年もの間、私たちはアーロン一味の支配を受けている。
この絶望を救ってくれるのは緑の髪の少年だと賢者は言った。
一日でも早くその少年が来てくれることを願うのみ――』
それで終わっていた。
「・・・胡散臭い話だな」
「おもしろそうだな〜♪」
そういってルフィは目を輝かせている。
「・・・とりあえず、アーロンのところでもいってみっか。場所誰かわかるか?」
「あっちよ」
そう言ってロビンが指さした方を見てみると、何か大きな建物があった。
「行くか」
「「「「「おお!」」」」」
一行はアーロンの居る(と思われる)建物へと向かった。
「おい!アーロンってのはいねぇのか!?」
サンジがドアを蹴破って、大声で言った。だが返答はない。
「なぁ、ゾロ。ここ何の気配もしねぇぞ?」
とチョッパーが言った。
取りあえず先に進み、大きな広間に出た。中心に大きなテーブルがある。
そしてその上に小さな紙切れがあった。
「なんだこりゃ?」
その紙にはこう書かれていた。
『俺たちゃもう支配するのも何もかも疲れた・・・アーロン一味は解散だ』
と書かれていた。
それを見た一同は
「・・・えええぇぇぇ!!?」
では、皆が集まったのは一体何の意味があったのだろう?それより、さっきの紙はなんだったのだろう??
「ナミ!さっきの紙貸せ!!」
そしてナミが出した紙を取りまた紙を見た。端の方に小さく字が書かれている。
『裏面に続く』
――・・・と。
それを見つけて、すぐに裏返した。その文は表の続きであろう事が書いてあった。
『しかし、その支配も終わりを告げた。アーロンは「もう疲れた」と言い、一味は(何故か)解散した。
だが、この町は時期に滅びるだろう。この廃墟と化した町はもう蘇らない。けれどアーロンの支配から逃れられた。それでもう十分だろう・・・』
ここで終わっていた。
「・・・何なんだよ!!もう終わってることなんじゃねぇか!」
「じゃぁ俺たちが集まったのって一体何のためなんだ?」
とウソップ。
う〜んと皆が悩んでいたとき何か閃いたのか、またウソップが言った。
「・・・もしかしたら、俺たちみんな出会う運命だったのかもな。実は前世このメンバーでなにかやらかしたとか・・・きっとなにか繋がりがあったんだよ俺たち」
ウソップがそう言ったとき、ゾロの意識は遠のき、気づいたらもう朝で、目が覚めていた。
今日からゾロ達の高校は新学期が始まる。
通学途中ルフィにあったので、夢の話を聞かせた。するとルフィは、
「あ〜、俺も見たぞ!なんか意味わかんない夢だったよな。
でもさ、夢の中で出てきたあいつらとはまた会えると思うんだよな〜俺」
・・・ルフィの感はよく当たるから恐い。
そして夢の中でウソップが言ってた言葉を思い出す。
『俺たちみんな出会う運命だった』
それが妙に本当っぽくって、ちょっとばかし期待した。
「何か俺、今日にでもみんなに会えそうな気がするぞ!!」
・・・この勘は絶対当たりそうで、なんか恐い。
とまぁ色々と話しているうちに学校に到着した。
学校に来たらまずはH.Rだ。
俺的にはめんどくさい。まぁ始業式よりはいいけどな。
「あ〜、今日は転校生を紹介する。入ってきたまえ」
担任がそう言うと、教卓の方のドアが開いた。入ってきたのは女。
とても鮮やかなオレンジの髪がとても印象的な女だ。
この時ほど吃驚したことはなかった。まさか本当に今日会えるとは。
予言(?)をしたルフィは、目をとびきり輝かせている。
「あ〜、ココヤシ町から来たナミ君だ。皆仲良くするように。ではH.R終わり」
担任がそう言って教室を出ると、皆はすぐに騒ぎ出して女子の数名はナミの方に寄っていった。
聞きたいことがたくさんあったが、あんなに周りに女子が居たらちかずけねぇ。絶対何かに間違えられる。
話すとしたら始業式終わったらだな。今日はもうそれで終了だから。
そう思ってふと思い出したルフィの予言・・・いや、勘。
『何か俺、今日にでもみんなに会えそうな気がするぞ!!』
・・・・・まさかな。そんな一斉に来るはずがねぇ。
だが・・・ルフィの勘は本当に当たる。
(気にしなきゃ良いだけじゃねぇか)
結局こういう結論にたどり着くゾロであった。
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(2006.07.08)Copyright(C)ねここ,All rights reserved.